“町おこし×劇団羅針盤”『涌泉寺喧嘩事―その神輿は京へと駆け上がった―』
ご来場いただいた皆様、特別な時間を共にして頂き、本当にありがとうございました!
企画&主催、そしてゲスト出演もさせて頂いた田中麻衣子です!
劇中では“斬る!”でおなじみ五右衛門(&ほんの少し師高)でした★
『涌泉寺喧嘩事』
この題材となった“涌泉寺事件”を知ったのは、約12年前。
小松市立図書館内にある史編纂室に勤めていた時でした。
衝撃の事件! 地元の歴史なのに知らなかった!
片田舎の一行が、「お前らがよこした役人最悪だ!辞めさせろ!」と、
当時日本の中心である花の都 京都に押しかけた。
しかも時の権力者は、あの平清盛!絶対怖いやん。
しかもしかも、神様のお家である神輿を担いで。
もちろん平安末期なので徒歩です。
そしてしっかりその要求を通した。
もうツッコミが追い付かないよ~、となったわけです。
一方で、そのただならぬ思いと、行動力にとても惹かれたのを覚えています。
この興味深いエピソードを地元の人に、たくさんの人に知って欲しい!!!
そんな風に思いました。
身近な人に話したり、ふと思い出しては胸が熱くなっていました。
それから約12年。
町おこしの活動をする中で地元愛がより深まり、また、2023年は加賀立国1200年ということもあり、加賀国の中心地だった“加賀国府”を強く意識するようになりました。
その際、“涌泉寺事件”のエピソードは欠かせません。
そんなとき、たまたま映画『新解釈・三國志』(福田雄一監督)を観たんです。そして閃いてしまいました。
ああああああ!涌泉寺事件をこんな風にしたい!!!!!
絶対面白くなる!!!
脚本は絶対平田さんだ!!!
劇に出来たらどんなに素敵だろう!!
平田さんにお願いしたい!!!!!!!
そして、ありがたいことに叶う流れとなったのです。
様々な条件がタイトな中、快諾してくださった平田さんには本当に感謝しています。
演じる中で書きたいことはたくさんありますが…
とりあえず抜刀が超絶難しく、超絶苦戦しました!(´;ω;`)
「え~!いつも剣とか振り回してるじゃないですか~」という声も聞こえてきそうですが、中国武術では抜刀がないんです…。
いや、それ以前に!私は知る人ぞ知る超不器用、運動音痴(それに加えて短気!)なので、新しいことや慣れてないことには人一倍時間がかかり、指導者を悩ませます。
楽しそうな自撮りをよく載せていましたが、毎回、半泣きで稽古してました笑
その意味でも、こんなかっこいい役“五右衛門”を頂いたことに改めて感謝です!
五右衛門さんは、思考パターンや行動が、私と真逆な部分が多く、羨ましくもあり、演じていて楽しかったです!単純なようで経験値や人間味の深さを感じさせる本当に魅力的な存在。行動が極端でやらかすことが多いけど、みんなから愛されてる。その点は私と同じだな!とか思いつつ(n´ω`n)憧れの袴&帯刀も胸熱でした!
また、それぞれが何役も務めるために、その都度立ち位置、アイテムの位置、そして“神輿の分担”が徹底され、自然に見えることも計算されつくされていて…、いつもはこの羅針盤さんの華麗なる入れ替わりを観る側ですが、今回はその中にがっつり入れたことが嬉しかったです。特に神輿の分担は面白かった!4人で担ぐシーンもあれば、リレーのように入れ替わったり、急に2人だけになったり…。
稽古中のじゃんけんで連日連勝したのも特筆すべき思い出です(((o(゚▽゚)o)))
二回の公演はどちらも大成功でした!!!
初めてこの歴史を知る方からはもちろん、すでに知っている地元のおっちゃん達からも大絶賛!何度も何度も「良かったぞ!」「面白かった!」「もっとたくさんの人に観てほしい!」と感激の声が。アンケートでもたくさんの方から“びっしり”嬉しいお言葉を頂きました。
何度思い返しても感慨深いです。
ご先祖様たちも喜んでいるだろうな。
皆さんの古い古い記憶にも響いたのでは?
そんな不思議な感覚になってしまうほど、何か大きいものに動かされ、いろんなご縁や機会に恵まれた劇化でした。
“もっとももっとも!”
元気が出ないときはぜひこのかけ声を思い出してくださいね(^▽^)/
強烈なパワーが漲ってくるはず!
最高の形で夢を実現してくださった平田さん、この話が決まったとき私と同じ熱量で喜びワクワクしてくださった志波先生、どの役も見事に演じるのに「さらばだ!」を「サラダバー」と言い間違えたお茶目な能沢君(もちろん本番は完璧!)、いっつも明るく楽しく空気を和ませてくれたお花のような由香さん、衣装のことなど親身になって対応してくださった佳代さん、高揚感と臨場感をMAXにしてくださった音響の吉村さん、痺れるほどかっこいい照明をあててくださった宮向さん、全力でサポートし、どんなことも叶えてくださった会場の明美さん、フライヤーもパンフレットも期限ギリギリのお願いに快く対応してくれた若菜、本番以外でもたくさんの素敵な写真を撮ってくださった美和さん、当日がっつりお手伝いしてくださった間宮さん、多大なバックアップをしてくださった鵜遊立地域活性化委員会・小松市役所・関係者の皆さん、そして、コロナ渦&真冬という厳しい状況にも関わらずお越しくださった皆さんに改めて深くお礼申し上げます。
ぜひまたお会いしましょう!!!!!
(日記当番 田中麻衣子)