はじめての試み
能沢「ハイ、回りました」
多田「はい」
能沢「僕達は文章を書くのが苦手なので対談形式でお送りしたいと思います。現在我々はビッグボーイで。私の奢りで」
多田「経費で！」
能沢「そう、経費で！」
白玉について
能沢「まぁ、そんなことは置いておいてさっさと始めよう。白玉どうでした？」
多田「まず、女将さんの役をやるってなったときに着物を着てお芝居っていうのが初めてで」
能沢「そりゃそうだよな」
多田「普段着る機会もないし。で、歩き方とか意識しなきゃいけないことが多くて、苦戦したし。旅館というところにもそんなに行ったことがないので、女将さんの概念というものが…」
能沢「女将さんの概念（笑）」
多田「そう、女将さんというキャラが自分の中であんまりピンと来ていなかったから、イメージを掴むのが大変でした能沢さんはどうでした？」
能沢「僕もね、正二郎3回目だからな」
多田「あ、そうなんですか？」
能沢「そうそう。再演、再々演。以前羅針盤にいた理央ちゃん（山本理央）のたまきと白玉やって、それから、あーすー（多田）のたまきよ」
多田「なるほど」
能沢「でもやっぱり、演者が変わるとキャラクターも変わってくるから面白いよね」
多田「共通点はありました？」
能沢「まぁ、白玉こぼしたところかな」
多田「あれは、理央さんもあの場所でこぼしたって言ってたんで、きっとあの場所が呪われてるんです！」
能沢「場所のせいにすな（笑）」
多田「それ以外で！」
能沢「共通点は…ちょっと思いつかんけど、逆に理央ちゃんと違うなって思ったのがあってね」
多田「ほぅ」
能沢「たまきが正二郎を叩くシーンがあるじゃない？」
多田「ありますね」
能沢「理央ちゃんはね、叩く力はそんなに強くないのよ。ちょうどいいのよ。」
多田「はい（笑）」
能沢「あーすーはね、トランジスタガールで…」
多田「鍛えられましたからね」
能沢「そう、勢いに遠慮がないよね（笑）」
多田「いやぁ、遠慮したい気持ちはあるんですけどね？」
能沢「あ、気持ちはあるのね？」
多田「身体が勝手に…」
能沢「おい（笑）」
能沢「いやでも、いいことなんだよ！共演者同士に信頼があるってことだからね！日に日に強くなっていく正二郎への当たりが、先輩としては嬉しく思えましたね。」
オージについて
多田「オージの方はどうでした？」
能沢「オージ？岡本先生やべぇなって（笑）」
多田「あー（笑）」
能沢「後説でも皆さんにお伝えしたけど、最初の立ち稽古でパラリラしたボン太郎をいきなり蹴飛ばすのよ。台本のどこにもそんなこと書いてないんだよ！？」
多田「あれが一連の流れだと思ってました」
能沢「違うんよ！台詞を言い終わって振り返ったときにはもう飛び蹴りしてんのよ。びっくりしたわ。」
多田「毎日でしたよね」
能沢「うん、平っつぁんがいいねーってしたから蹴られてない日はなかったね。どうなってんだ岡本慎吾。」
能沢「もひとつね。ボン太郎がエリちゃんと電話するシーンがあるじゃない？でヘヘぇとか言いながらさ」
多田「ありましたね」
能沢「でヘヘぇかよっぽど気持ち悪かったんだろうね。あのシーンいっつも先生はゴミを見るような表情で僕を見てるんだけど（笑）」
多田「すごい顔ですよねいつも（笑）」
能沢「僕が休んだ日にたっくん（藤本）が代役をやってくれたらしいんだけど、平っつぁんや佳代さん曰く例の電話のシーンは息子を見るような目でニコニコしていたらしい（笑）なぜだ、どうなってんだ岡本慎吾ォ！」
多田「なんか過去にやらかしたんじゃないですか（笑）」
能沢「してないわ！まぁ、念願の共演ですし、照れ隠しでしょうね。そういうことにしておきましょう（笑）」
トランジスタガールについて
能沢「羅針盤で3作品出演したけど一番楽しかった役って何？」
多田「んー…トランジスタガールですね」
能沢「おーメアリーね」
多田「立ち回りとか普段すること無いじゃないですか（笑）」
能沢「そりゃそうだよな（笑）」
多田「なんで、最初は殴ったり避けたりとに困惑したけど、できるようになってきたときの感覚が楽しくて」
能沢「なるほど」
多田「割と自分に近いキャラだったので」
能沢「ほぉ、人をバシバシと叩いて…」
多田「まぁまぁまぁ（笑）」
能沢「まぁまぁまぁ（笑）」
能沢「あーすーの身体能力すごいんですよ。袖から飛んでくるシーンがあるんですけどなかなかの跳躍力で」
多田「私また飛ばされるんですか？」
能沢「え、わかんない。別のことやりたいです！って言えば志波さんがウッキウキで新しい技を伝授してくれるよ（笑）」
多田「想像できますね（笑）」
最後に
能沢「さぁ、初の対談式稽古場日記いかがだったでしょうか？好評？だったら？またやるかも？しれないです（笑）」
多田「はい、ありがとうございました（笑）次は6月と8月頃に！」
多田・能沢「劇場でお会いしましょ〜！」
（日記当番 能沢秀矢＆多田明日菜）
