●公演終了日記 近藤勇こと、あやまる男(平田知大)

「明けぬ夜など無いのでござる」

「その場におる者は全て斬る!」

皆様へ
劇団羅針盤第四十回公演『さらば愛しき時代の月よ』にたくさんのご来場を頂きまして誠に有り難うございました。
当ウェブサイト、TwitterやFacebookでもお知らせはしましたが、本番前のご挨拶にて事情を包み隠さずお話しいたしました。
不完全な公演となってしまったこと、改めて深くお詫びいたします。
そして、皆様に来て頂けたこと、最後までご覧頂けたこと、大きな拍手や笑い、涙を頂けたこと。
メッセージや素敵な贈り物まで頂けたこと。
本当に有り難うございました!

「それは言えぬ!」

「じーぴーえすとは何だ?」

いやあ・・・ビックリしましたね。私もです。
驚きのあまりか、かつての劇団員達が続々と客席に来ておりました。は、旗揚げメンバーだと・・・!
さて、初の時代劇でした。半分、嘘でしたね。
蔵の中でお話を進めようと思い、稽古場を見渡すと、第十三回公演『REBIRTH&REVERSE=RETURN!!』のハシゴが!
何でも取っておくものです。
4人芝居だからコンパクトな舞台セットにしよう!・・・の割には大きかったですね。私が図面を引くと必ず大きくなります。

「その刀にお前達の魂が宿っておるからだ」

全ては、明日のために。

幕末モノを書くにあたり、資料が日々増えていきました。
何がややこしいって日付ですよ日付! 旧暦で書いてる資料と、新暦で書いてる資料と!
そもそも諸説あって日付が資料ごとに違うんかい!
そんなことを、月を見上げながら叫んでました。心の中で。ときおり喫茶店で。
劇団員達にアイディアをたくさんもらって完成した今回のお話。
トシミちゃんという名付け、タツマのばあちゃん話、カガっちの帰る理由、そしてもう一人の秘密。
自分の役名を「あやまる男」としたためか、そもそも厄年のせいか、波瀾万丈な作品となりました。
そして、思い出深く、やっぱり楽しい作品となりました。
全力を尽くしてくれた全てのクルーと、そして共に劇場で駆け抜けてくれたお客様に。
心から、有り難うございました。
(日記当番 平田知大)