●公演終了日記 二階堂玲子(城戸葉月)

始末に負えない女刑事、二階堂

こんにぴはー!
この度、二階堂玲子を演じました城戸葉月でございます。
はーおわりましたね、三日月。
この作品は、わたしにとってなかなか思い出深いものです。
初めて羅針盤の稽古場に足を踏み入れた当時、初演三日月稽古のまっさいちゅうでした。
まだ初代のメンバーも在籍しており、中井は22、3さい。岡本さんも若かったなあ!
そんな頃でした。
稽古の見学しているだけでも楽しくて、俳優陣が素敵すぎて、嬉々として毎日毎日見学にいったのを覚えています。

せっかくの休暇に、義理と人情なんて随分と昔の・・・ものすっごい怒られた!

でも、貴方の経歴は少しだけ尊敬します。

あれから7年。
なんとわたしがその三日月に出演したのですから、これまあ自分でもびっくりです。
初代の酒井さん、2代目の砂田さん、綺麗ですてきな女優さんが演じてきた二階堂さん。
3代目はまさかの城戸さんです。てへ
アラサー女刑事を、新人女刑事にかえて、新キャラ先輩刑事の加賀見のパートナーになりました。
二階堂は最初こそおドジなのですが、物語の中で修羅場を経験していくうちにぐんぐん成長してゆきます。
もーそれがむずかしくてむずかしくて!!!
デキる女ってどんなふうに立ち居振舞えばよいのか!この稽古はじまってからの課題でした。
あと麻雀!麻雀ビギナーのわたし、、、ルールを1から教えていただき、雀牌の名前を教えていただき、雀牌さばきを練習し、、、あ~本番で緊張して手が震えて失敗しちゃうかも、心配だ心配だ、と思ってたら本番で雀牌をぶちまけたのは西東くんでした。わたしの腹めがけて雀牌をぶちまけました。千秋楽のことでした。こわやこわや

ゴメン、仕事入った。

これもなかなか効果的だな男子諸君。

それから、わたしが「権藤やりたいな~」とぽっつり呟いてしまったばっかりに、権藤パートが大幅に増やされ、、、
ほんとうに権藤さんをやらせてもらえました。
これが、よかったのか!悪かったのか、、、っ!
幾多の早着替えの中でも、二階堂→権藤→二階堂→権藤の早着替えがいちばん必死でした。笑
それから小道具や衣装の移動、、、
例)上手の前の袖にはけたあと、しばらく出番ないぞと思いきや逆袖の下手前にある衣装をとりに走り、下手奥の衣装と小道具もひっつかまえて、センター袖に衣装をおいて、上手の奥の袖に小道具をセッティングしたあと、上手の前の西東くんの介添えをして、戻って次の早替え用の衣装をセッティングしてあげて、それからセンターに戻って自分の衣装をきてって舞台にでて、、、ってもうわけわかりませんね!
この芝居ずっとこんなかんじのことしてたのです!ゴゴゴゴゴ
出てない間も裏は戦場でした。鬼の形相でした。

何で儂がこんな安っすい車に乗らなあかんのじゃ。

儂の究極の子分、子分=ザ=グレートや!

台本もちょこちょこかわったり登場人物も増えたり役者もかわりいろいろパワーアップ!!
パワーアップ!!!、、、したけど、出演者はやっぱり5人なのですね。
話はふくらんで登場人物ふえても5人はかわらないのですから、過酷さもパワーアップ!!!してるよね!?
おかげで、この芝居はじまってから、食っても食っても体重が増えませんでした。そればっかりか減っていきました。
これが噂の芝居ダイエットか、、、ありがたくて涙がでるぜ
あまりにも自分がへたすぎて城戸さん芝居むいてなさすぎるな、と、ずどーんと落ちこんだ日々もありました。
でも終わった今は、とても清々しい気持ちです。やれてよかったな、と。自分のもってる可能性の幅を広げることができた感じがします。
たいへんだったけど、やり遂げることができて幸せ!
カーテンコール、みなさんの前でお辞儀をしているとき、そんな充実感で胸がいっぱいだったのでした。
いろいろしんどくて、ひーひーいっているけど、そんな姿こそなりたかった自分なのかもよ、と1、2年前の自分がいっている気がします。笑

先輩は刑事の権限を逸脱しています。

野良犬にだって、牙はあるんでしょ。

劇団の仲間と、力を貸してくれる偉大なスタッフさんと、席をぎゅうぎゅうにうめて拍手をくれたお客様
そんなひとたちに支えられて、今の城戸葉月ができているのだと、感じています。幸せなことです。感謝、感謝。
あっ、あと千秋楽で平田さんが「城戸に彼氏を!ぜひアンケートにアドレスを!」っていってくれたのに
アンケートにはアドレスのアの字もみつからなかったよ!?彼氏の話もみなさん全力スルーしましたね!?世知辛ェ!!
てなかんじで、ここいらで締めたいとおもいます。ばいばい三日月、ありがとー三日月、また会う日まで三日月!
(日記当番 城戸葉月)