● 公演終了日記 フージーこと藤川高志郎(平田知大)

トーチの事件を担当する、藤川刑事

劇団羅針盤第24回公演『HUNTING HIGH&LO(A)W』にご来場頂き誠に有り難うございました。イチコ・トーチ・ヨコナガ・サクライの4人があーでもないこーでもないと考えを巡らせる過去編と、その4人が法廷で激しく対決する現在編。とても楽しい作品でした。いやあ・・・2ヶ月経っているとは(笑)
この『HUNTING HIGH&LO(A)W』、初演は今から2年半ほど前です。割と最近ですね。ただ、何だか再演したかったんですよねえ。初演時も勿論完成していたんですけれど、年月と共に「あそこ変えたいな」という欲が出るわけです。なので、実は結構変わってます。気付く人は少ないと思いますが、ちまちました積み重ねが大切なのです。
あ、でも一番の変更点は、私がトーチじゃない!Σ( ̄◇ ̄*) これはもう私自身が一番びっくりしました。トーチ役を振られた中井君も驚いたと思いますが(笑)

「それで、弁護士先生が現場に何のご用で?」

「CGを使ってご説明します」

そしてこの藤川君、出番が少ない! 稽古中は、ほとんど演出席に座っているので気がつかないんですが、本番始まるとあら不思議。・・・・ヒマだ! いややることは結構あるんですよ、現在と過去を行ったり来たりするメインキャラ達の衣装手伝うとか、やたらとお盆もってるムラサキさん手伝うとか。稽古場では演出、劇場では丁稚奉公ですね。ついでに日によっては前説してました。

「今ここで緊急逮捕を」「審理だ!」

「あんたどっちの味方だ」「下がりたまえ!」

今回演じた「藤川刑事」は初演時に砂田桃子さんがやっております。つまり女性。しかも超細身。で、当時の写真を見ると・・・衣装同じやん! どんな人が着ても大丈夫な伸縮自在コート。便利だなあ。公演の決算報告見ると、衣装のとこに藤川・・・0円。おい! 0円て!
そんなリーズナブルな藤川くん。裁判では自分の名前や生年月日を言わなければならないのですが、稽古の序盤はよくトーチと藤川で誕生日がごっちゃになったり・・・。特に生まれ年がややこしい。同じ作品で違う役ってのは、なかなか新鮮でした。そういえば旗揚げ作品の『彼方の空から』も初演時と再演時で役が違いますね私。

「グロッグ・トカレフ・デザートイーグル。何でも安いよ?」

果たしてトーチは拳銃を購入していたのか。

そうして信念は受け継がれる─────。

今作は、稽古場移転後初の本公演でした。
心機一転、10年目の劇団羅針盤ですが、今年は例年以上に本公演以外のお芝居がたくさんあり、有り難くもちょっと寂しいです。楽しみな次の本公演は来年1月末~2月頭です。果てさて何をしようかな。
てなわけで2ヶ月かけて(笑)お届けしてきました公演終了日記、これにてお開きです。次はきっと、福井県は武生商業高校さんでお届けする『HUNTING HIGH&LO(A)W』の日記を・・・同じか!