● 公演終了日記 平田知大(ジェド=マロース)

サンタクロースハンターを名乗る不真面目な男。

探すのか。詫びるのか。殺すのか。激突する主義主張。

『聖夜に2度目の鉄槌を』、たくさんのご来場有り難うございました。
ようやく正月ボケから甦りつつある劇団羅針盤です。・・・私だけかもしんない。
さて、羅針盤では珍しいサンタクロースもの。というかメルヘンもの。
今作が生まれたのは前作『白と黒への回帰線』が終わってひと段落した頃、稽古場での雑談からでした。
「どんなのやりたい?」
「サンタもの」
「12月だからたまにはメルヘンもいいよね」
「トナカイも出したい」
「じゃあ着ぐるみ?」
「可愛い!」
「雪とか降らないかな」
「いいねえ」
「スパイもの」
「いいね、誰だ今ストーリーの方向性を著しく狭くしたのは!」
ということであんなお話になったのでした。
そして「サンタクロースが一晩で世界中の子供達にプレゼントを配るには?」
私が何年も前からひっかかっていた命題でした。
数学好きなら計算せずにはいられない・・・少数派ですねそんな人( ̄▽ ̄;)

どんなときでも3人登場してるのです。

不真面目な男とサンタクロースの関係とは・・・?

そして三方に舞台が伸びているこの作品、それぞれの花道を12時・4時・8時と呼んで稽古しておりました。
なるほど分かり易い。これで登退場で悩まないね!
と思ったら3人芝居のせいでほぼ出ずっぱり。お茶なんていつ飲めばいいんだい。
ご覧の稽古写真の通り、いつだって3人喋ってました。
さらには冬の物語+雪山のシーン+チャンバラ芝居=衣装は冬ものだからめっちゃ暑い。
いやあ痩せました。そして正月に戻しました。というか戻りました。
と、終わってみればとっても羅針盤らしいお話に仕上がっておりました。とても楽しかったです。
ぜひまたやりたい。(が、再演するには12月開催じゃないと説得力ないですね。)
走り回ったり、刀を振り回したり、皆で叫んだり。
今年も劇団羅針盤、お芝居だらけの街を作るべくたくさん作品を創ってまいります。
本公演は6月。秋にも何かたくさんありそうです。というかまずは2月にとある場所でお芝居です。
目下資料の本を読みふけり、そろそろ喫茶店でパソコンを広げる日々となるでしょう(笑)
駆けずり回る劇団羅針盤を、これからもよろしくお願いいたします。
ご来場有り難うございました!
(平田知大)