●『SPACE GATE KEEPER』対談 パンフレットに入りきらなかった完全版

今回の対談メンバーはこの3人

で、これが今回の台本である

恒例になりつつある公演座談会も今回で3回目!
メンバーは、帰ってきた中井保弘・なぜか出演してない下緒まえ・なぜかチラシに名前のない佐武寛之。
本番2週間前の夕方、金沢市民芸術村にある「れんが亭」にて。
ちなみに隣のドラマ工房では、俳優陣がのたうちまわって稽古していたりする。
1・まとまらない3人+α
下緒 わー始まりました〜(パチパチ)皆さん、注文を決めませんか?
中井 えーそこからー。
下緒 注文、先に決めないと。
中井 とりあえず、みんなソフトドリンクでしょ?
佐武 そうです。(やや、控えめな声)
下緒 この前は、佐武さんが仕切ってくれたのに。ドリンクに夢中で仕切ってくれない。
 ※ 1年前の『白と黒の境界線』での対談メンバーは、佐武・下緒・砂田だった。
中井 さとちゃ(下緒のあだ名)仕切ってよー。
下緒 無理です。
中井 なんでぇ。さとちゃとサタ(佐武のあだ名)は2回目やろ。
佐武 2回目だけど、そう言われても・・・
下緒 こないだは、畳の上で寝転がってたからしゃべれたけど、かしこまってなんてしゃべれません!!
佐武 わかる。
中井 おしゃれな店では?
下緒 おしゃれな店では本領発揮できないかも。
中井 本領発揮するとお店の人にご迷惑がかかるからね。
下緒 ゴロゴロしちゃうから。
中井 え?本領発揮ってそこ?声のボリュームじゃなくて?
下緒 あれ、ドリンクってどこですか?私のメニュー、ワインしか載ってないんですけど。
佐武 裏面、裏面。
中井 ちょっと、ちゃんと見てよ。大人でしょー。
下緒 え!そ、そんなことないですよ。まだ・・・
中井 ちょ、ちょ、そんなことないってどうゆうこと?
佐武 これ(ICレコーダー)電池、大丈夫ですか?
下緒 満タンです。満タンなのです。
佐武 やったー、さすが。
下緒 えへへ。
中井 そこはしっかりしとるけど。あ、バナナジュース。そんなのあるの。
下緒 どこに、どこに。
佐武 ほんとだーお高くてよ。
中井 そういえば稽古場で、ものまねの話題が出てたけど。
下緒 去年の対談は、ものまねをして場をやりすごしました。
中井 そういうことなの?ネタがなくてものまねしてたの?
下緒 何でか、突然、佐武さんが「俺、平田さんのものまねできるよ」って言うから。
佐武 え、言ったっけ?
下緒 言った、言った。で、さんでぃ(砂田)が「似てるよ」って言うから聞いてみたの。
中井 じゃあ、噂の。
佐武 いきなり?後にしましょ。
中井 言ったな、よし。
下緒 とりあえず、飲み物を頼みますか。
中井 そうだね。
下緒 (店員さんに)すみません。
中井 これ録れてるんだよね。
下緒 そうです。あとは、誰かが何とかしてくれますから。
中井 バナナジュースひとつ。(※佐武の分です)
下緒 ホットカフェオレひとつ。
中井 コーラひとつ。(※中井の分です)以上で。
下緒 お願いします。あれ、中井さんのお水がない!
中井 あるよ!さとちゃさー、周りに目を配るというかさー。
店員 バナナジュースの方、申し訳ないのですが、今日もう終了してしまいまして。
佐武 あー、終了。
中井 あー、サタ、ショック。
佐武 じゃあ、イタリアンオレンジジュース。
下緒 なんでそんな変わったものばかり頼もうとするんですか。
中井 別に変わってないでしょー。
下緒 へ?ほんとに?
中井 オレンジジュースだよ。
佐武 めったに来ないから。ずっと芸術村にいるのに。
下緒 そうですよね。芸術村にはめっちゃいるけど、れんが亭には来たことがない。
中井 それは、れんが亭がやってる時間に、僕らが稽古をしているからだ。
下緒 でも、お昼ご飯食べようと思えば食べれますよね。
佐武 そうですよね。
下緒 財力がないっていう・・・
中井 平日の昼に(芸術村に)来ないでしょ。
下緒 平日じゃなくて本番の昼に(笑)
佐武 無茶を言う。
中井 本番の昼に化粧しとって、ここ来る勇気ないって。
下緒 心に余裕があれば来れますって。
中井 本番の日は弁当とっとるやん。
下緒 それを敢えてキャンセルして、どうするのかなと思っていたら、れんが亭で食べる!
中井 れんが亭で食っとったら、平田さんが怒るやろ。「いつまで食うとんや」って。
2人 あーあ。
中井 なんで二人して、「あーあ」って言うん?
佐武 あーあ。
下緒 あーあ。
佐武 残ってしまった。
下緒 中井さん、これ記録に残るんですよ。
佐武 怖いんですよ。
下緒 でも、今回は平田さんがテープ起こしじゃないんだって。寺嶋さんがするって。
中井 そこが重要なポイントなの?
下緒 重要、重要。去年も対談するときに、これを平田さんがあとで聞いて、家で起こすかと思うと・・・
    ていう話もちょっと出ましたよね。
中井 このグダグタ感のトークを寺嶋さんがあとで起こすわけやろ。それはいいの?
下緒 それも申し訳ないです。誠に申し訳ないです、ごめんなさい!
中井 じゃあ、録りなおすとか。なしか。
下緒 だからいっぱい録っておいて、いらない使えないところをカットする。
中井 切るの?でもさ、いつもさ、ホームページには載っちゃってるよ、全文。
+α おつかれさまでーす。
下緒 おつかれさまです。寺嶋さん、登場!
 ※ 写真撮影とICレコーダーの引き取りを兼ねて参謀・寺嶋もこっそり参加した。
中井 とりあえず、飲み物を注文しただけです。
参謀 はーい、いいと思います。
中井 で、何を話せばいいのかと・・・
参謀 そう、それを伝えるのを忘れとったんだよ。
下緒 寺嶋さんメモが来るまで適当にしゃべってました。
参謀 是非語っていただきたいのが、「中井君が帰ってきたことについて」
中井 それは、この二人があれだね。
(首をかしげる下緒と佐武)
中井 ちょっと待って。中井君が帰ってきたことについて、中井君が語るのおかしくない?
参謀 いや、中井君も語って欲しいよね。
下緒 これ(メモ)って「帰宅」とかかってますか?
参謀 そうですよ。
下緒 さすが。
中井 何が。
下緒 「帰沢」の「沢」って「たく」って読むじゃないですか。「帰沢」と「帰宅」
中井 はあー。
参謀 で、あとは「21美について」羅針盤単独では、初ということで。
中井 はいはい。
参謀 で、「今作品について」
下緒 『SPACE GATE KEEPER』について。
参謀 最後に「佐武さんについて」
中井 最後に佐武さん?
参謀 一番最後にうまいこと引き出す感じで。
佐武 え?引き出す?
中井 わかりました。ってことでー。
下緒 えー、ほんとですか。ハードル高い。最後にうまいこと引き出すんですよね?
参謀 そうだよ。
下緒 じゃあ、今日、あそっか、そうですね、よし!
 ※ どうやら、下緒の中で、一人解決したらしく本題へと入っていく。

参謀から提示された対談テーマ

何故か飲み物だけで喋り続ける3人

2・中井保弘の帰沢について
下緒 では、中井さんについて。
中井 おかえりなさいってとこから?
下緒 中井さんがだまってて、私と佐武さんがしゃべって、それに反論してもらいますか。
中井 どういうこと!反論せねばならんようなことを君たちがしゃべるってこと?
下緒 だって、さっき中井さんが
    「中井君の帰沢について僕がしゃべるのがおかしいでしょ」って言ったから。
佐武 確かに、言った。
下緒 佐武さん、寺嶋さん、私でしゃべってみようかなって。
中井 わかった。
参謀 わたし、今回、トークのメンバーに入っていないので。
中井 じゃ、二人がしゃべってて我慢できなくなったら、口出せばいいんだろ。
下緒 ということで、佐武さん、中井さんってどう思いますか?
一同 爆笑
中井 唐突やー。
下緒 ここにいないものとして。
佐武 中井さん・・・
下緒 思うことがあれば。
中井 聞くところによれば、俺のいない間にいろいろ言ってたらしいね。
下緒 中井さん、まだしゃべっちゃだめなんですよ。
佐武 いろいろ言ってましたけど、覚えてないですよ。中井さんに何か言ってましたっけ?
下緒 中井さんに何か言ってるっていうより、中井さんの真似をしてましたね。
佐武 してましたね。中井さんの真似してました。
下緒 中井さんのいない間も、仮想の中井さんは居続けたみたいな感じです。
佐武 確かに。でも、すぐやったよね。中井さんおらんくなったなと思って、
    気がついたらもう結構(時が)経っとるなってのがあるなー。
下緒 ほんとですね。中井さんはいつからいないですか?
中井 いつから!えっとね、去年の16回?
下緒 去年?
中井 1年半前。
(店員さんが飲み物を持ってくる。JAZZYなBGMがかかっている。)
中井 赤いよ、イタリアンオレンジ。
下緒 去年って。
佐武 え、『彼方(の空から)』ですよね。
下緒 『彼方』って去年ですか?
佐武 去年ですけど、去年の頭なんですよ。3月くらい。だから、1年半くらい。
中井 だから、1年半って言ったやん!
下緒 『彼方』の打ち上げの時、佐武さん泣いてましたよね。中井さんいなくなる〜って。
佐武 へへ、泣いてました。
下緒 あれなんで泣くんですか?あれ、ひどい?そんな意味じゃなくて。
中井 珍しいよね。
下緒 どういう思いでこう?
佐武 何なんでしょうね。何か出てきたんですよね。
下緒 終わったーって感じ?
中井 やったー!中井さんの支配から解放された!的な?
佐武 喜びの涙(笑)
中井 歓喜の涙?それ、超ショックやぜ、俺。
下緒 悲しいよー(笑)
佐武 多分、中井さんってずっといたじゃないですか。
    絶対、舞台はけた後とかも袖のどこかにいたじゃないですか。
中井 どういうこと?
下緒 私もよくわかんない!
佐武 (自分が)『彼方』まで出てきた中で、中井さんがいなかった時ってなかったから。
下緒 あー、なるほどね。ずっといるっていうから、ときどきいなくなる人もいるみたいじゃないですか。
    消えていくみたいな。
佐武 語弊がありました。だから、何かすごい寂しくなったんだと思います。
    次からいないんだなー、舞台裏とかで会うことないんだなーって。
中井 あー、裏にはいないね。
佐武 そしたら、何か帰ってきたから。
中井 え!だめ?
佐武 なんかね。まあ、いいと思いますよ。(コーラを見やって)なんで、これレモン入ってるんですか?
中井・下緒 コーラだから。
佐武 コーラって入るんですか?
下緒 わかんない。
中井 炭酸が長持ちするとかー。
下緒 え、そうなんですか!
中井 知らないけどね。
下緒 知らないのかよ!知らないのかよ!(なぜか2度同じことをいう下緒)
中井 サタ(佐武のあだ名)もすごかったけど、やん子(元山のあだ名)もすごかったな。
佐武 やん子〜
下緒 その泣いてる人々を見てどんな気分でしたか?
中井 逆に泣けんよ、こっち。
下緒 でも、泣いてましたよね中井さんも。なんだかんだいって。
中井 違う違う。泣いてたのは『彼方』の前。
下緒 そうでしたっけ。
中井 前の公演であいさつしたんやって。
下緒 『リバース』のとき。
中井 そうそう。そこで泣いて「ありがとうございました」言うたんやけど、
    気づいたら『彼方』出とったっていうオチや。
下緒 あー。
中井 そして、やん子が号泣し、サタが号泣し、俺は泣けず。
    あーよしよし、あーよしよしってあやしとるやろ?あやしとる?なんて言うの?
佐武 あやすじゃなくてなだめる?
下緒 あー、なだめる!
中井 逆に、わぁーどうしよう・・・ってなるね。
下緒 文句ですか、今の。「俺の旅立ちに泣くんじゃない」という。
中井 文句じゃないよ!
下緒 1年半越しの文句で返ってきました。
中井 もう泣くなっていう、ね。
下緒 そんなことないですよ。ね、中井さん。え?何が?
中井 適当に言うな!
下緒 めっちゃ適当。どうしようかな、この後、何を話せばいいのかという不安の中。
    もう考えません!
中井 さとちゃワールドが繰り広げられている。
参謀 二人はあんまり中井くんの稽古場を見てない?
下緒 今回ですか?わたし時々見てます。週末に目撃する感じですけど、違和感ゼロです。
    1年半前にワープした感じです(笑)
中井 ワープしたの?
下緒 普通。
中井 普通。
下緒 普通におる感じです。馴染みまくってます。馴染みまくってますよね?違和感ゼロ。
中井 頑張ってるよ。
下緒 頑張って馴染んでるんですか?それとも天然、自然のもので馴染んでるんですか?
中井 へ?
下緒 へ?どういうことですか?
参謀 稽古は頑張ってるってことでしょ。
下緒 稽古は頑張ってる、馴染むのは天然自然のまま?
中井 新人さんと話すのは頑張るよ。
下緒 あー、でもみーぽ(江口のあだ名)と打ち解けてますよね?
中井 だって、みーぽは受付お手伝いさんの結婚式の舞台で一緒に立ってるから。
 ※ 昨年9月に受付嬢の結婚式二次会において、羅針盤がミニ芝居をしている。
    新郎役を中井、新婦役はなぜか矢澤と砂田の2人が演じた。江口はナレーターだった。
佐武 でも、(本公演は)今回、初なんですよね。
中井 そう。あのね、こんだけ長く一緒にいた気がするのにさ。初なんだよね。
佐武 確かに。意外。
下緒 意外ですよね。
中井 みーぽ、3公演目やろ。
佐武 まだそんだけ?
中井 じゃないの?だって『彼方』が終わってから入ったんやろ。
佐武 そっかー。
下緒 『白黒』は裏でカシャカシャやってたから。
 ※ 江口は『白と黒の境界線』のスライド担当だった。
佐武 まだそんだけなんや。
中井 でも1年はいるんじゃないの?
下緒 1年はいますよ。去年の夏公演にいましたもん。大学生になって入ったんですよね。
中井 で、2年目になったの?
佐武 まだじゃないですか?
下緒 え、2年目に突入中じゃないですか?1年終了して、2年目ですよ。早い。
    だって、だって去年は7月の半ばに本番でしたよ、『白黒』。26日とかでしたよね。
    わたし試験とかぶってて出られなかったんだもん。
中井 あー、そうかそうか。そういえば、試験の結果きいてない。
参謀 えっ!!
下緒 えっ!!ざ、残念ながら・・・
中井 申し訳ない。
参謀・下緒 残念ながらー。
下緒 受かりました!いぇいいぇい!!
中井 あれーなんだよー。
下緒 だから、こんな遠路はるばる・・・
中井 辺(鄙)なところから。
下緒 失礼な!失礼な!
中井 なんも言ってないよ!「へん」しか言ってない。
下緒 「変」だったら余計に失礼ですよ!ひどいぞーひどいぞ!
中井 誰もさとちゃが変だなんて一言も言ってないよ。
下緒 ・・・(無言)ということでー。
中井 何、ということって仕切ったん?
下緒 わからない。佐武さん仕切らないんですか?この間は佐武さんが仕切っていたのに。
佐武 いやいやいや。全然。中井さんがいるので。
中井 どういうこと!!
下緒 じゃあ中井さんに仕切ってもらいますか。中井さん、次はー。
中井 次いくのね。
下緒 でも、中井さんの帰沢についてしゃべった?
佐武 しゃべってないけど、こんなもんちゃ、こんなもん。
中井 こんなもんじゃない?
下緒 中井さんいない間も、中井さんのこと何気に話題になってましたよ。
中井 中井さんは「こんなもんでいいんじゃない」っていう存在なんだよ。
二人 ・・・(無言)
中井 あのさ、あのさ、二人ともなんで何にも言ってくれないの?
    そんなことありませんよーとか、そうですねとか。
下緒 「そうですね」は相槌として成り立ちますか?
中井 同意、もしくは反論を!どっちもないのってどうよー。
参謀 次、次いって。
 ※ 参謀により無理やり3つ目の話題に移ってゆく。

実は重大な秘密を隠している佐武寛之

それをまだ知らない中井保弘

3・21世紀美術館について
佐武 21美についてー。
中井 初の羅針盤21美単独公演?
下緒 そうですね。
中井 そうですね。まあ、僕とさたは昔、劇団KAZARI@DRIVEさんと一緒に芝居をした時に、
    出てるんだよね。
下緒 あ、そうなんですか?
佐武 そうです。『葉隠−HAGAKURE−』に。
中井 他劇団で初舞台に立つ男、佐武寛之。
佐武 僕、それよりもマジックショーの記憶が。
(下緒 爆笑)
中井 どういうこと?
佐武 マジックショーやったんです。21美で。
中井 シアター21で?
下緒 (爆笑中)中井さん、マジックショー知らないんだ。
佐武 もうそれしか思い出せない。
 ※ 今年のゴールデンウィーク、堀場あきら氏のマジックショーに参戦していた。
中井 そんなにー。ハプニングじゃないけど、何かあったん?
佐武 いやー何とも言えない感じのー。楽しかったんですよ、楽しかったんですけどーうん。はい。
下緒 しまーん(矢澤のあだ名)がコスプレしてたよ。警察官になってた、女子警察官。
中井 そんなん言ったらみんなだって「くのいち」のコスプレしとったんちゃうん。
下緒 うん、けど、しまーんは一人で女子警察官しとったから。しまーん単独コスプレ。
中井 それさ、みんなでコスプレしとったら恥ずかしくないけど、一人でしたら恥ずかしいってこと?
下緒 そういう意味じゃなくて、何か、お得でしょ?
中井 え?何が?
下緒 わかんない。みんなのくのいちはもちろん可愛く、最後のレースクィーンもドキドキしたけど、
    しまーんは単独で・・・ってこの話もうやめましょ。どうしていいか分からなくなってきた。
中井 話し始めたのサタやん。
佐武 中井さん『葉隠』だけですか?
中井 僕は『葉隠』だけかな。
下緒 じゃあ、俺の方がちょっと先輩だぞって粋がった目で見てましたよ。
佐武 そんなことないです!
下緒 結構、「俺が先輩だぞ、ふーん」って眼差しが。
中井 そうだね、経歴についてはサタの方がもう長いかもしれないからね。
佐武 いやいや、そんなことないです。そんなことはないはずです。
中井 羅針盤で舞台に立った数は、サタの方が多いんじゃないか?
佐武 多くないですよ。
下緒 数えてみよう!
佐武 多くないです、多くないです。
参謀 そうかもしれん。中井君抜けてから、サタそんなに出てないもんね。『白黒』出てないし。
佐武 『(暁の)ハカナ』だけですよ。
下緒 え!そうなんだ!
中井 知らんかったー『三獣士』終わってから入ったんだっけ?
佐武 いや、『(空ニ浮カブ星ノ名ハ)三日月』観てましたよ。『三獣士』の後は岡本さんです。
中井 あれ?
佐武 中井さん、誰のこと考えてたんですか?
中井 佐武寛之の入団時期。あれ?
佐武 だから言ったじゃないですか、『三日月』の後ですって。
    『三日月』の後に『長靴をはいた猫』とか『FANG OF HELIOS』とかあって、
    『葉隠』に出たんですよ。
中井 じゃあ、『三獣士』の時は何してたの?
佐武 高校通ってました。
中井・下緒 え!高校生!!
佐武 だと思います。
中井 大学1年じゃなかったっけ?
佐武 だって『葉隠』大学1年の冬ですよ。
中井 あれ『三獣士』って『三日月』の後?
参謀 違うよ。『三獣士』は初演の『リバース』後やからね。
中井 そっかぁ。はいはいはい。
下緒 ごめんなさい。わたし、「え!」とか驚いとるけど、前後関係とか全くつかめないから。
    それが何かの前だとか分かったところで、佐武さんの入団と何か関係あるんですか?
中井 さとちゃが入るだいぶ前の話やからね〜俺が勘違いをしとったっていうね。申し訳ない。
下緒 大学生になってから入ったんですか?高校3年生のうちに入ったんですか?
佐武 大学生です。大学1年の10月。
下緒 へーほえほえー。
佐武 中井さん、大丈夫ですか。
中井 え、大丈夫、大丈夫だよ。
下緒 全然21美について語ってませんけど。なんか『葉隠』かマジックショーの思い出ありませんか?
佐武 滑る。
下緒 滑る?
中井 あー地面がねぇ。
下緒 なんでなんで。
中井 ダンスシューズで僕ら舞台に立ったわけよ。『葉隠』ね。滑る、滑る。
    たちまわりがあったわけよ。で、たちまわりって踏ん張らないと出来ないじゃないですか。
下緒 確かに。
中井 で、踏ん張りがきかずに足がずるって。
下緒 本番に?
中井 本番もかな。
下緒 本番も滑って、その後どうするんですか?
中井 滑ったら、滑ったまんまの態勢でキープや。なるべくカッコいい感じになるように。
下緒 なるほどなるほど。ちなみに、今回もたちまわりが多いですけど、滑る可能性大ってことですか。
中井 あのね、靴次第だと思う。
下緒 靴、どうするんでしょうね。
中井 知らなーい。サンディに聞いて。
下緒 サンディ、中井さんが靴どうするんだーって。
中井 なんでさ、ICレコーダーに向かって喋ってるわけ。
下緒 だってここにサンディいないもん。
中井 そうだね、今日は22時40分ぐらいに来るって話やね。
下緒 いぇいいぇい!じゃあ、今回もきっと大変なことが予測されるということを
    中井さんはおっしゃりたいというわけですか。
中井 そう、おっしゃりたいわけではないですよー。
下緒 なるほどね。それについて、佐武さんどう思われますか?
佐武 でも僕、『葉隠』のとき本番滑りませんでしたよ。
(一同 爆笑)
中井 けどさ、本番のときに靴の裏に滑り止め貼ったじゃん。
佐武 貼りましたっけ?
中井 貼ったよー貼ったんだよー。
下緒・参謀 (爆笑中)
佐武 滑り止め?
中井 ほらゴムみたいなやつ。
参謀 じゃあそろそろ時間があれだから。サタは覚えてないってことで。
佐武 覚えてないです!
中井 そうだね、僕が悪かったよ。貼ってなかった、サタは滑らなかった、21美は滑らない!
下緒 今回の『SPACE GATE KEEPER』も殺陣があるけど大丈夫ってことですね。
佐武 大丈夫!
中井 滑らない!

佐武の秘密を黙っていた下緒まえ

佐武に「くわ」と呼ばれてしまった例のアレ

4・今回の公演について
下緒 天の声が、『SPACE GATE KEEPER』の話をしなさいとおっしゃっているのですが。
    どうっすか?
中井 あのね、開始20分で汗だくになる。
下緒 まだ、見てないですよね?
佐武 見てないです。
下緒 1個も見てないんですよね。
佐武 サンディからたまに来る情報だけ。
中井 どんな情報が来るんや?
佐武 何かほぼ出っぱなしですっていうくらいしか聞いてないです。
中井 そうだね。
下緒 でも、ほぼ、みんな出っぱなしですよね。
中井 1時間45分やとしたら1時間半ぐらいみんな出てるんじゃないの。
佐武 へー。
下緒 最初の20分間ぐらいが怒涛のようにクルクルしてますよね。
中井 だから、最初の20分で汗だくだって。
下緒 なんか、凄いんです。クルクルしてるんです。
中井 稽古場クーラー効いて通気性のいい服で稽古してるやん。本番、通気性悪いらしいんやってね。
    噂によると合羽っぽいらしいね、生地が。
佐武 ダイエッター。
下緒 ペタって貼りつく系ってことですよね。
中井 俺は、怖い。
下緒 でもプラスに考えれば、どんなに汗をかいても周りの人の迷惑にはならないってことですよね。
    回った時に汗がぴちゃって飛ばない。
中井 合羽はまだ着てないからわからないよ。
下緒 プラスに、プラスに。いい方に考えるとそういうことです。
中井 タオルは役立たずってことやな。
下緒 はけられればタオルは役に立つみたいな。
中井 40分か50分ははけられないよね、確か。
下緒 平田さんもサンディももっとすごくないですか。
中井 サンディは1時間以上はけられないんじゃないの。下手したら。
佐武 へー。
下緒 今回、は!なんでもないです!
中井 何だよ!気になる!
下緒 覗くシーンがあるんですよね。サンディの着替えを。危険です!
中井 あーそうだねー。
下緒 危険です。放送コードに引っかかりますよね。
中井 どういうこと!
下緒 です。ですよ。
中井 それはどういう意味での危険なの?
下緒 しゃべっとくと、パンフレット読んでる人がドキドキしながら芝居見るかなーと思って。
    しゃべってみました!
中井 そういうことー。
下緒 しずかちゃん的な感じですよね。きゃっ!のび太さん!
中井 (笑)ごめん、わからん!
下緒 え?なんで?
佐武 どうですか、出ている側としては。
中井 出ている側としては、大変だって。疲れるって。目まぐるしいって!
下緒 他は、他は。
中井 他は、久しぶりの舞台だから楽しいね。
下緒 久しぶりに羅針盤に帰ってきた感想を。
中井 あのねー違和感なく入ってるなーと思うよ。
下緒 ほんと、全然違和感ないです。超自然。何度も言うけど超自然です。
中井 自分が一番びっくりしてるよ。
佐武 すごいなー。
中井 大丈夫、サタが帰ってきてもきっとそうさ。
佐武 いやいやいや、すげーなー中井さん。
中井 何が?
佐武 できた。(何かができたらしい)
中井 できたじゃなくて、人の質問に答えないか。君!
佐武 質問してました?
中井 だから、何がすごいの?って言ったでしょ。
佐武 中井さんがすごいです。
下緒 今のは佐武さんがすごいですね、流す技が。無理やりジャーってトイレのレバーを下ろすように。
中井 人に質問しといて、質問返したら、「さようなら」って感じだもんね。
下緒 (芝居を)見てる側としてははすっごい楽しいんですよ、めっちゃ楽しいんですよ。
    でも、出てる人はすっごい大変だろうなってっていうのはあります。脳みそ、こんがらがりそう。
中井 見てる人が「今、何なの?」って思わないのかが心配。
下緒 それは、出てる人の頑張り次第です。
中井 頑張り次第なのはわかるけどー、
下緒 頷くときは声を出して、佐武さん!
佐武 そうですねー。
中井 お前、見てないだろ。
佐武 見てないです。
下緒 どうですか、この『SPACE GATE KEEPER』というタイトルを聞いて、
    どんなことを思い浮かべますか?
佐武 『SPACE GATE KEEPER』を聞いて・・・僕は『スターゲート』を思い出しました。
下緒 スターゲートってなに?
佐武 映画です。
下緒 スペースウォーズ的な?
中井 スペースウォーズ!?
(下緒、頭をもしゃもしゃしている)
中井 頭、もしゃもしゃしない!
下緒 あれ、なんだったっけ。
中井 『スターウォーズ』
佐武 スペースウォーズって・・・
下緒 『SPACE GATE KEEPER』とごっちゃになった。『スターウォーズ』です。
佐武 このKEEPERって誰なんですか?
下緒 KEEPERは誰なんですかね、KEEPERって何ですか。
中井 守り人みたいなそんな意味じゃないの。
佐武 誰が?
下緒 何を?
中井 GATE、やろ。
下緒 あー、GATEをKEEPしてる人ね。
参謀 GATE KEEPERで門番。
下緒 天の声が「門番」と教えてくれました。
中井 宇宙の門番ね。
佐武 門番。
下緒 門番です。
中井 だから、宇宙の門を守ってる人ってことだろ。
佐武・下緒 ・・・(無言)
中井 なんでシーンてなるの!
下緒 わたし、KEEPERってKEEPしてる、自分の手元に何かをずっと持ってるっていう意味で、
    登場人物たちがずっと持ってるっていう感じと重なってるのかなって。
    いろんなものを捨てきれずに持ち続けている。
中井 あーあー(頷いている)
下緒 で、GATE KEEPERの意味ももちろんありつつ、宇宙と悩みながら、捨てきれないものを
    持ち続けているっていうのと重なってるんですか、平田さん!
佐武 なるほどー。
下緒 いつも・・・
中井 文面上で解説してくれるのを期待してるの?
下緒 そう!それいいですね。でも、それ解説しちゃったらもしかしたらネタばれかもしれないです。
    っていうふうに、どこまでこの内容を話していいのかわからないですけど、
    捨てられなくて、ゴミを捨てらない女的な。ずっとKEEPしてる。
中井 それはさとちゃのこと?
下緒 わたしは何でもすぐ捨てます。そんで、後で困るんです。「あれ、どこいったっけ?」って。
中井 なるほどー。
下緒 で、その『SPACE GATE KEEPER』の一番大事な、GATE KEEPERが持ってる鍵的な物を
    中井さんさっき作ってましたよね。
中井 作ってたよー作ったよー。
下緒 悪戦苦闘しながら。
中井 佐武が一目見て、
下緒 あー。なんて言ったんでしたっけ。
佐武 くわ。くわ。くわ。(なぜか3度言う)
中井 ひどい話や・・・あれ頑張って1時間以上費やして作ったんだぞ。
佐武 あれカッターで切ったんですか?
中井 そう、あの試作品。
佐武 お疲れ様です。
下緒 爽やかだ。
中井 くっそー。どうせ俺はお前みたいな工作能力はないさ。
佐武 いやいやいやいや。
下緒 鍵屋さんだからね。
 ※ 実はあんまり知られていないが、中井の実家は鍵屋である。
中井 それ関係ある?
佐武 もう作ったらいいんじゃないですか、あの大きさで。
下緒 家で!鉄で!はっ、ウー・シーみたいだ!
(一同 爆笑)
 ※ ウー・シーとは『白と黒の境界線』で小道具の爆弾を鉄で作った伝説の小道具さん。
佐武 ウー・シー、何も連絡なくて。困るなぁ。生きてるんですかねぇ。
下緒 去年の対談のとき、ウー・シーいたよね。一言も喋らなかったけどね。
中井 は?いたの?
下緒 いた、いた!
佐武 俺はいないものと考えてくださいって。
中井 じゃあ何でその場におったん!
佐武 なんでだろう。
下緒 なんでだろう。
佐武 なんか、来たんですよね。
下緒 佐武さんのことが好きだからじゃないですか。
佐武 ちょ、ちょ。
中井 まじで!サタの追っかけだったの?
下緒 かもしれない。
佐武 そんなこともない。連絡がないです。ウー・シー連絡なし!
中井 俺、ウー・シーとそんな関わってないんだ。
下緒 そんな真剣なトーンで話さなくても。
佐武 結構いますよ。だって『白黒』のときですよね。
下緒 ウー・シー楽しいですよ。
中井 何回か見たことあるけど。
下緒 見たことって・・・
中井 見たことある。見かけた程度?ウー・シー、美術が得意な子だっけ?
下緒 美大ですよ。美大。ウー・シーがいれば鍵も作ってくれたかもしれませんね。
中井 それは、サタが作ってくれると思っていたんだよ。
佐武 へ?へ?
下緒 なぜ、中井さんが鍵を作る羽目に?
中井 あのさ、一番の疑問があるんだ。
 ※ この一番の疑問は、この後解明されていく。

かつてのコンビ愛は無くなってしまったのか?(第十四回公演『彼方の空から』より)

グダグダ喋って、劇団羅針盤はラーメンの旅へ!

5・佐武寛之について
中井 なぜ、サタが稽古場にいないんだ。なぜ、サタが稽古場にいないんだ。(なぜか2回言う)
佐武 それはですねー。
中井 それはですねー。(なぜか繰り返す)
佐武 うまくもっていきましたねー。
下緒 あ!わたし、狙ってましたよ!だから鍵作る話したの。やったー!!
中井 さとちゃ、それは言うからダメなんだよー。
下緒 えー言いたい!と思って。手柄を認めてほしい!
(一同 爆笑)
中井 言ったら台無しだよー。
下緒 ホントだよー中井さん、がんばれ!
中井 で、で、佐武寛之。
佐武 えー僕はですね、実は、退団してしまったんです。
中井 何の話?
下緒 中井さんは知らなかった!衝撃の事実!
中井 もう1個衝撃の事実があったんや。
佐武 なんでしょう。
中井 なぜチラシに名前が載っていないんだい。
下緒 だ、だから、だから。
佐武 今、言ったじゃないですか。
中井 帰ってくるまで全く知らなくて。
佐武 そうなんですか。
中井 そうだよ。
下緒 佐武さん、中井さんにメール送らなかったんですか?
佐武 送らなかったです。
中井 送ってよ!なに?メールが流れたの?
下緒 平田さんがメール流したのかな。
佐武 平田さんにしました。平田さんから中井さんにもいってるかと思って。
中井 きてないよ。
佐武 そしたらウルトラマンの収録の時に、「小道具どうする?」って話してきたから、
    「僕、ちょっと・・・」って。
 ※ 手取フィッシュランドのウルトラマンショーは、羅針盤が声を充てているのだ。
中井 僕に送られてきた情報は、6月の初めに「今回の役割分担は、小道具・佐武、中井」って
 送られてきたのが僕の知りうる最後の情報や。
下緒 確かにそんなメール流れてきましたね。
中井 だろ!そしたら当然、僕は「今回もサタが主導権でやってくれるんだな」って思うじゃないか。
佐武 えへ。
下緒 「えへ」って言って誤魔化してます。
佐武 だから、中井さん頑張って下さい!
中井 小道具はやるんだろ?
佐武 小道具頑張って下さい!今回、少ないんですね。
中井 今回はね。でも、サタの力が必要なんだよ。
佐武 ・・・(無言)
中井 なんでそんな半目なん!
佐武 僕もよくわからないです。
中井 どういうこと!?
佐武 今、何作ってるんですか?
中井 今は、あのーいろいろ考えている・・・
佐武 はぁ?
下緒 今日は、鍵を作ってました。
中井 今日は、鍵を作った。昨日は、鞘を作っていた。
佐武 はあはあ、鞘。
下緒 鞘?みんなが腰に付けてるあれですか?
中井 それをみんなの分、試作機を完成させている段階。
下緒 素晴らしい。佐武さん、小道具の先輩としてなにかアドバイスありませんか。
佐武 お金は大事に使いましょう。
中井 どういうことー。
佐武 お金は大事に使いましょう!
下緒 大事なアドバイスですね。
中井 もう1個聞いた。衣装班とすごい対立するんだって?
佐武 え?どういうことで?
中井 予算の話で。聞いた話では、帽子は「衣装だ!」「小道具だ!」とか。
 ※ 予算に限りがあるため、出来るだけ他部署に引き受けて欲しいのである。
佐武 あー!そこは退けませんよ!!
(下緒・参謀 大爆笑)
中井 でも、いつも衣装班に負けてるって。
佐武 あ・・・
下緒 アドバイス!大事なアドバイスですよ。「お金は大事に使いましょう。」
    「衣装にまわせるものは衣装で買ってもらいましょう。」
佐武 衣装の方が予算多いんですから。
中井 でもさ、かかるお金も衣装の方が多いってことじゃないの?
佐武 それはわからないですから。その時々ですよ。
下緒 そういうことで。先輩からのアドバイスでした。
佐武 頑張って下さい。
中井 え、だって来てくれるんでしょ?応援とか。見に来るとか。
佐武 小道具の様子を。
中井 小道具の様子だけ見に来てどうするの!舞台の様子をだよ。
佐武 そうですね、行きたいですね。
中井 帰ってきて2週間くらい経つけど、一度も来てないけどな。
佐武 まだ2週間何ですか。
下緒 え!そうなんだ、まだ2週間なんです。
中井 2週間経ってないよ。まだ2週目だよ。
 ※ 中井が帰沢したのが7月30日。収録日は8月10日。
下緒 もっといる感じがあります。
佐武 まだ新参者ですね。
下緒 新参者ですね。
中井 一度も来てないサタに言われたくないな!
佐武 知らなかったなぁ。
中井 7月末に帰ってきたんだよ。さとちゃ、一緒にボーリング大会したやん。
下緒 遥か彼方昔のような気がします。ボーリング大会したんです。中井さんの帰沢を祝して。
佐武 7月の終わりですか?30日?
中井 8月1日か?
下緒 1日?いつか覚えてない・・・
参謀 31。
下緒 31日!間でした。
佐武 そんな前なんや。
中井 ね、サタって今何してるの?
佐武 今は勉強とバイトです。
中井 羅針盤やめて勉強してるの?息抜きに来いよー。
下緒 試験はいつですか?
佐武 18日です。
下緒 はぅ!ピンチー!ドキドキ!
中井 8月?
佐武 8月です。
中井 終わったら?
佐武 次は、留学用の集中講義が。
中井 今、何の勉強してるの?
佐武 大学院入試の勉強と留学。
下緒 留学はいつするんですか?
佐武 できれば来年の7月。
下緒 大学院に入った後ですね。
佐武 だからお金が必要なんです。
下緒 だからコンビニでバイトを。
佐武 そうです。大学院のお金もいるので。
中井 ○ブン○○ブンのイケメンって言われとるんやろ。
佐武 言われてないですよ。
中井 なんで即座に否定したん!
佐武 違います。
中井 あちこちで聞くよ。羅針盤のあちこちで聞くよ。
下緒 羅針盤のあちこち!?せまいっ!
中井 おねえちゃんにちやほやされてー。
佐武 されてないです。1回だけ飲み屋のおねえちゃん的な方が、ぽつりと言った一言です。
下緒 なんて言われたんですか?
佐武 あっちは○ンクスのイケメンで、こっちは○ブン○○ブンのイケメンやねって。
下緒 おーーー。
佐武 でも、2人組で話してて、僕のことかどうかわからないんです。
中井 ちょっと待って。サタに向かって言うたんやろ?
佐武 僕の前で言ってましたけど。うまく脚色してサンディに伝えたらこんなことになったんです。
(中井・下緒 爆笑)
下緒 うまく脚色って!
中井 サンディになんて言ったん?
佐武 ○ブンのイケメンって言われたって。したら、こんなことに。こんなことになるなんて・・・
中井 なるよ!
佐武 なんで、いつか来てください。○ブン○○ブンに。
下緒 はい。はい?○ブン○○ブンのCM?
(中井 爆笑)
下緒 宣伝活動してるよ。
佐武 来てください。
中井 その時は店員さんがおまけしてくれるんだろ。
佐武 できません。
中井 イケメンだからおまけしてくれるんだろ。
佐武 できません!
中井 割引のボタンをポチって押してくれるんやろ。
佐武 ビールが安いです。
下緒 あーナイス!
佐武 ○ブンの○ップバリュー的な。
中井 もっさん(言わずと知れた岡本のあだ名)に言ったれや。ビンいっぱい買っていくわ。
佐武 ビンいっぱい持ってきたら嫌ですね。あーまた来たよ、あのお客さんって。
下緒 しかも岡本さん人見知りだから、とりたてて話しかけたりしなさそう。
佐武 目線伏せがちで、ビールだけ買って帰っていく。容易に想像できますね。
中井 おまえはもっさんの何を知っとんねん。
佐武 何も知らないです。だから怖いんです。
下緒 佐武さん、大学院入った後に、中井さんみたいに一時的カムバックとかしないんですか?
佐武 あー。
下緒 なんかイライラしてきたと思ったら、ちょっと出てみたりとか。
佐武 わからないです。
中井 ストレス発散場所か!
下緒 ストレス発散ですよ!わたしなんか仕事でストレス溜まったら羅針盤来るんです。
中井 えーストレスの捌け口なの?
下緒 そうなんです!癒しを求めてね。
佐武 まだわからないです。
中井 大学院行ったら、多少は暇になるんじゃないの?
下緒 そんなのわかんないよね。
佐武 わかんない・・・
下緒 文系は暇になるけど、理系は忙しいかもしんないよ。
中井 サタって理系か?
佐武 理系ですよ。
下緒 今、いろんなルールができて、中井さんとわたしは「へき地ルール」適応組で、
    寺嶋さんとか平田さんとか岡本さんは、なんでしたっけ?
参謀 「三十路ルール」
下緒 そう!「三十路ルール」が適応されて。あ!みーぽ!
(稽古終わりの江口が顔を出す)
江口 食べてください。(その手には葛饅頭が)
佐武 ありがとう。
江口 ではー頑張って下さい。(去ろうとする江口)
中井 今からどこ行くん?
江口 たぶん「悟空」です。
 ※ 悟空とは羅針盤行きつけのラーメン屋のこと。
一同 え!いいなあ!うらやましい!
参謀 これ終わろう。終わろう。
下緒 (早口で)ということで「へき地ルール」と「三十路ルール」があるから、
    「大学院ルール」も作ってときどきワンシーンに出てください。
    実は今回も、佐武さんがキューピーを持って出てきて中井さんに頭突きをするっていうシーンが
中井 どういうシーン!
下緒 あれ?そういう話ありませんでしたっけ・
中井 とりあえず、おまえは俺と同じ立場なんだな?帰ってくるんだな?いずれ。
佐武 ・・・(無言)
下緒 実は、ここの頼りない二人には使命を課せられていて、うまいこと佐武さんに
    「今度、ワンシーンだけ出ます!」って言わせる係なんです。
中井 別にワンシーン出るだけなら、そんなに苦じゃないだろ。
下緒 いや、苦ですよ。
中井 ちょっと待って、さとちゃー。
下緒 どっちの味方だよ!
中井 言っていい、さとちゃ?
下緒 なんですか。
中井 どうしたいん、君はー、
下緒 だから、よく考えてみてください。佐武さんの肩を持ちつつ引き込まないとだめでしょ?
中井 俺一人悪役か!
下緒 責めたてる係と肩を持つ係でいいんです。
中井 だって。
佐武 はぁー。(納得)
下緒 役割分担ですか。
中井 サタ、返事は「はい」か「YES」や。
佐武 両方イエスですね。
中井 戻ってくる気はあるんだろ?
下緒 戻ってくる気はなくてもいいから、ときどきへき地ルールを適応されて、呼ばれる感じ。
中井 次、冬か。冬、いけんじゃない?
下緒 卒論提出いつですか?
中井 2月か?
下緒 わたしの時は1月10日だったから、それくらいだとちょっとあれかもしれないけど。
中井 次の公演て、1月何日?
下緒 春は?春だったら、卒論出し終わってるか、間に合わなくてもう1年てなってるか。
中井 留学いつ行くの?
佐武 夏です。さっき言ったじゃないですか!
中井 じゃ、じゃあ冬か春だな。春、出れたら出る。
佐武 はい。
下緒 ほんとに!?やったーーーーー!
中井 これは記録に残ったぞ。
下緒 こんなグダグダな対談だけど、この一言を貰ったことにより、怒られずに済むね。
中井 そこ?!
下緒 一番のメインイベントをこなしました!
    春に佐武さんは出てくれる感じ。へき地ルールを適応されつつ。
中井 へき地ルールを適応されつつ。
佐武 可能なら。
下緒 可能なら。
中井 ま、「可能なら。」って言った時点で、90パーセントくらい可能になってしまうんだけどな。
 ※ 羅針盤では、うかつな発言はほぼ実現されてしまう。
佐武 その時は、中井さんいるんですか?
下緒 いけいけ!佐武!
中井 楽日(千秋楽)だけいる。
下緒 えー!
佐武 一番いやだな。楽日だけって。
中井 どういうこと!
下緒 中井さんはいつ金沢に帰ってくるんでしたっけ?
中井 僕は、羅針盤の公演がある時だけ帰ってくる。公演日だけ帰ってくる。
下緒 あれ、うまく聞こえないな。
中井 公演日だけ帰ってくる。
佐武 公演日だけ?
下緒 どういうことですかね、公演の練習日のことを公演日って言うんですよね。
中井 言わねえだろ!
佐武 公演前一ヶ月はずっと公演日ですから。
下緒 そうです。心の中では、練習日も公演日ですから。
中井 どういうことや!意外に一ヶ月って短いんだよ。
下緒 ということで、春は佐武さんも中井さんも出てくれるというめでたい締めで終わります。
中井 イエスとノーや。
下緒 でも、その春を見るためにも今から見る『SPACE KEEPER』、『SPACE GATE KEEPER』
中井 ちょっと、うまく締めてよ。かまないで!
下緒 乞うご期待!です。
    全然『SPACE GATE KEEPER』について語ってないんですけど、いいんですかね。
中井 いいんじゃない。
参謀 いい。
下緒 天の声からOKが出ておりますので、わたしたちも悟空に行きたいと思います。はい、以上です。