● 闇夜の戦い

ご覧頂けるだろうか。この不鮮明な写真を。
そう、これは我々が奴等と戦い続けた証である。
奴等は、昼夜を問わず上空より降下し、一気に領土を拡大してくる。
5センチ、10センチ、20センチ。高く、そして白く。
特に夜の奴等は異様に守備力が高く、プラスチック製では歯が立たない。
ここは是非、攻撃力の高い金属製で戦いたいところだ。
しかしながら、我々の装備は貧弱なプラスチックが中心であり、金属製などほんの数本しかない。
ママさんダンプという新兵器も多数投入されたが、敵兵の運搬ではやはり伝統のソリが有利だった。
最初はバラバラに、闇雲に武器を振り回していた我々だが、
いつしかチームワークが生まれ、それぞれのポジションで全力を尽くし始めた。
領土の端にはうずたかく敵兵達が積み上げられ、大地の黒が見えたとき、戦いは終わった。
────稽古場駐車場を奪還すべく、我々は雪と戦い続けたのだ。
なあんて。限界まで雪かきほったらかしてただけなんですけどね(笑)。
(日記当番 平田知大)