公演終了日記 執事の芦田・おとや

白の陣にご来場いただき誠にありがとうございました。
公演10日前の予約数に合わせてパンフレットを印刷したところ、凄まじい追い上げにちょっとばかり足りなくなってしまいました。2作品ともご覧いただくお客様達に助けていただき、無事配ることが出来ました。私のうっかりでお騒がせしました。
前日までは誰かが体調崩す度にハラハラしたものです。稽古より何より体調管理、そんな合言葉でした。ともあれ無事に皆様に全6ステージをお届けできて何よりです。いやあ本当に楽しかった。ひさしぶりの『白玉』も、ひさしぶりの岡本君も。

『白玉は3つまで』
なんだかんだ6年ぶり?、4回目の公演です。かつては私が仲居さんだったこともありましたね。
でもやっぱり仲居さんは寺嶋さんです。本当に活き活きしてました。
12月のトランジスタガールを稽古していた頃、多田さんを見ながらふと「女将いけそう」と思ったものです。
これで女将は3代目。番頭さんもガイドさんも2代目。仲居さんは初代→2代→また初代へ。初演にいなかった運転手さんは3代目。いろんな人が演じられるこの作品は、羅針盤らしい1本となりました。
一つ弱点があるとすれば…能沢くんですね。もともと番頭さんはかつて在籍していた猪俣くん用に出番少なめなんですね。舞台経験が少なかったので。結果気が付くと出てないんですよ。あんなに出来る男が。ズルいぞ。
そして何より私がおしるこを食べられないこと。あ、弱点2つか。

ガイドの宮崎さんは先代の矢澤さんの良いところは真似しつつ、それでもオリジナリティを出そうと苦心しておりました。再演の恐ろしいところでもあり、醍醐味でもあり。今回から”RallyBUS”になってたの…気づきました?
運転手の藤本くんは初舞台。本番は堂々たる役者っぷりでしたが、始まるまではめっちゃ緊張してましたよ笑
そうそう、源さんをこっそり演じていた小松くん。一瞬見えたりひと言だけ喋ったり。日に日に声がデカくなってた気もしますね。楽しそうで何よりです。
再演に当たり、かつての音源を東京から取り寄せました。静岡佑紀さんありがとう!

『白馬のオージ様』
新作です。例によってタイトル先行です。芝居小屋の○○の陣シリーズはネタ切れとの戦いですね。皆に聞いてみました。
「今回何の陣にする?」「雪だし」「冬だし」「白玉だし」「白」
えーと……白のつくものって何さ。
「お城」
違うだろ。いや違わない。じゃあ白馬の王子様にしよう。
「どんな話?」
どうして今聞くんだ皆。これから考えるんじゃないか。とりあえず王子っぽいワードを考えようじゃないか。
「執事」「姫」「馬」「城」
また城出てきたな。
「白タイツ」「王子様」
うん、話題がグルグルしてるから稽古しようか。書けてはないけど。

ということで、見切り発車で始まった『オージ様』
能沢君に王子様の恰好をさせよう→着せ替えしたら楽しそう。
岡本君はそのお付きがいいんじゃない→執事だ!
じゃあ私の役はどうしようかなあといったところで、岡本君の人見知りが発動し、宮崎さんから「あたし嫌われてる?」
違います。いつものことです。
高校生ズには「もっさんと喋ったかい?」「…まだ」と言われる始末。
そういえば歴代劇団員の中で唯一、「お酒を飲ませて喋らせようの会」が執り行われた剛の者でした。
そんな男が舞台に立つ。お客様もきっと楽しみにしているに違いない。
じゃあ……満を持して出てきたのに喋らなかったらさぞ面白かろう!ということでお嬢様側の執事になりましたとさ。
もちろん、8年ぶりの共演にワクワクしていたのは私もです。能沢くんには負けそうですが。
え? 寺嶋さんのばあやですか? 気が付いたら登場してたんですよ。そして私たちを笑わせにかかるんですよ。必死にこらえ……ときどき諦めて笑ってました。

というわけでどちらも楽しく幸せな2作品でした。
皆様に楽しんでいただき、本当にありがとうございました!

次回は5月?そして8月。
なんだか5月は6月になりそうな気配が漂っておりますが、楽しいことを参謀たちが企んでいるようです。
8月はおそらく9日~11日、こちらはドラマ工房です。
先日ツエーゲン金沢さんの試合に行ったら「次はアクションいっぱいのが見たいです」と声をかけられました。リクエストありがとうございます。筋肉痛と仲良くなっておきます。
それではまた、次の舞台で。

(日記当番 平田知大)