公演終了日記 参謀そしてちょっと照明

ちょっと間が空いてしまいましたが、
『涌泉寺喧嘩事』を振り返ってみたいと思います!
今回も武練隊の志波さんと麻衣子さんをゲストに招いてお芝居作り!
いや、正確には麻衣子さんに誘われて今回の公演を引き受けることになったから、、、招かれたのは羅針盤なのか??と考えていたら、途方に暮れてきたのでざっくりした日記にします。きっと細かいことは麻衣子さんが書いてくれるでしょう!

もともと80分くらいあったこのお芝居。ご依頼は「25分にまとめて」というもの。
えっと、、、どこを残せばいいの?
台本をまとめる平田代表は眠れぬ夜を過ごしたことでしょう。
削った台本で通し稽古を重ね、泣く泣く数行をまた削り、また通し稽古、そしてまた削り。削ってもアドリブ増えたらオーバーするんだよね、羅針盤って。笑いの絶えない稽古場でした。

本番は2回。
1つ目の劇場はなんと、小松市團十郎芸術劇場うらら。あの、うらら!!どでかーい舞台に羅針盤が立つ!しかも「花道も使ってください」だと!!実際の劇場を目にして「でかーっ!」と言ったのは私だけではないはず。今回裏方で参加したのですが、舞台袖も「広ーっ!」でした。

本番は大盛況!ゆかちゃん演じる天台座主が「来るな」と掛け軸を出すシーンがめっちゃウケてました。うららの舞台に立つ5人はとても輝いていました。音響吉村さん、照明宮向さんの効果がうららという劇場の雰囲気を更にパワーアップさせてくれて、たった25分でも大きな爪痕を残せたんじゃないかなーと手前味噌ですが思っています。
そして何に驚いたって、うららのスタッフさんの手際の良さ。平台5枚を並べるべく袖で待機していた羅針盤裏方陣(寺嶋、小松、多田)が1枚置いている間に他の4枚が終わっている、、、「あっという間というのはこういうことやね」と3人で棒立ちになっていたのでした。

うららでの公演を終えてひと息つく間もなく、2つ目の小学校での公演準備が始まりました。小学生にこのお芝居をどう伝えるのか、舞台をどう使うか、そして映像(パワポ)をどう生かすか。そう、小松くんの激闘が始まったのです。
地図でここからここまで行ったってわかるといいよね。
ラリーくんが説明するとかどう?
文字が見にくいから周り縁取りして!
写真のここをズームで寄るとかしたら?
注文が多い羅針盤メンバー。黙々とではなくブツブツと独り言を言いながら直す小松くん。
本番では「矢印増えとる!」とか「めっちゃえらい人やって」と反響がすごかったです。

子どもたちの反響で一番面白かったのが、能沢くんがちょっとだけ演じる公家のセリフに「おじゃる丸!おじゃる丸!!」とのかけ声!子どもたちに「もっとも!もっとも!」と一緒に言ってと頼んであったのですが、それより大きい声やったんじゃないかな。
その反面、高学年の子どもたちは真剣に観てくれて、「地元でこんな事件があったなんて知らなかった」「授業で習ったけどもっと詳しく知れてよかった」と地元愛を感じる素晴らしい感想をくれました。

涌泉寺喧嘩事
これで3回公演をしたことになるのですが、どの公演でもいい反響があり、それぞれに大変なこともあったけれど、とてもよい作品に出会えたんじゃないなーと思っています。
志波さんが「これ4回目もあるんじゃないかー」と言っていたのは実現してしまうのか、、、続報をお待ちください(笑)

(日記当番 寺嶋佳代)