公演終了日記 アツコ🚗・おおぶた🐷・おとや🥷

芝居小屋羅針盤っ!―との陣―にご来場いただきまして、ありがとうございました。一気に三作品を振り返ってみたいと思います!
久しぶりにフル出演した演目『嫁と婿と嫁と』
前回上演できなくなってしまった『吾輩はミコンである』には劇団員の実話を参考にしたエピソードが盛り込まれていたのですが、今作、略して『嫁婿』にもいろいろと盛り込まれていました。

アツコとシオリがぼやいていた「無限素麺」は、子どものころには何も感じていなかったけど、大人になって素麺を茹でる立場になったときに、素麺茹でるって結構大変だったのねと感じたことから発生したものです。仮面ライダーのベルトの話は似たようなことがどこのご家庭にもあるんじゃないでしょうか?使いもしないゴルフクラブとか、買ったきり開封していないゲームソフトとか…『嫁婿』を観たお客様から「アツコさんの気持ち、めっちゃわかるわ~」という感想をいただき、とても嬉しかったです。ちなみに、わたしの嫁ぎ先のびっくりした「しきたり」は「みそ汁にウインナー」です(笑)

今回初舞台を踏んだあすなちゃん。まだ高校生で初舞台なのに堂々としていて、なんだかとても潔くて「羅針盤に向いてる!」と思いながら共演していました。能沢くんとの対談でも触れましたが、アクションするあすなちゃんを早く見たい!12月がとっても楽しみです。勉強もがんばってね(笑)

続いて『さんびきのこぶたと』
コロナ禍になって触れることのなかったこぶたたち。久しぶりの再会に目頭が熱くなりました。相変わらずのんきでぼーっとしているおおぶたちゃんとしっかりもののチビおおかみ。久しぶりに演じましたが、案外とセリフは思い出せました。愛すべききょうだいたちも新メンバーが参入。ずっと矢澤さんが演じてきたちゅうぶたちゃん。育休中の矢澤さんに代わって小松くんが演じました。アドリブに弱い小松くんにかなりの喝を入れた日もありました。少しは鍛えられたかなあ…。本番はかわいい子どもたちとかわいい大きい子どもたちのおかげで大盛り上がりでした。このきょうだいたちとの旅はまだまだ続く…はず…。

最後は『ふるさとなんて言うんじゃない』
タイトルが長いので、わたしは登場人物から取って『忍者』と呼んでましたけどね。この忍者たちが面白くて、音響席にいるわたしはいつも笑いをこらえきれずに爆笑しながら見ていました。トリカブト入りの水を飲んで倒れる能沢くん。倒れる間と悲鳴の間とその声のトーンが秀逸で大好きなシーンです。返礼品を運んでくる平田さん。BGMが流れるとご機嫌で運んでくるので、「おじさんでもこんなに楽し気にできるのね」とほくそ笑んでいました。そして、乗り遅れる小松くん。忍者3人が順番に「殿!」というシーンで必ずワンテンポ遅れる。もしくは半テンポ早まる。「今日はどうかな?あ、今日はそっちか!」って感じで正解にたどり着かないもどかしさがたまらなく可愛いのでした。そんな忍者たちを相手に孤軍奮闘するゆかちゃん。おつかれさまでした(笑)忍者の頭巾はゆかちゃんのお手製です。「イカみたいな形になったらかわいいよね」と作ってくれました。ほんとイカみたいでかわいい。なのに、ちょっとしか被ってないのに、「暑い」って言ってすぐ脱いじゃうゆかちゃん。殿様みたいにわがまま言っててかわいいよね(笑)

芝居小屋の終演とともに暑い夏が終わるのかと思っていたけど、全然暑さは和らがず、まだまだ暑い日が続きそうです。どうぞ皆さまご自愛くださいね。次は10月の『湧泉寺喧嘩事』で、その次が12月のドラマ工房で、どの次が2月って、2か月に1回のペースで本番を迎えることになってるようです。定期的に皆様にお会いできそうで嬉しい限り。どうかついてきてくださいね。

(日記当番 寺嶋佳代)