公演終了日記 マサシ、場内スタッフ、そして───。

 新年あけましておめでとうございます!!
 大晦日になってようやくこの文章を書き始めているためきっと皆さんのお目にかかる頃にはとっくに新年を迎えていることでしょう、、、。羅針盤尽くしの一年を締めくくる形としても今年最後の宿題に取り掛かって行きます。

 さて、既に1ヶ月経ちかけていますが『魔法少女続けました+Love!!』にご来場頂いた皆様ありがとうございました!!初めての羅針盤の舞台でしたが、最後まで完走出来たのは沢山のお客様が見に来ていただけたことにありますのでまずは感謝のお言葉から。昨年の冬、ちょうどこの時期でした。「教室に先生と勇者」たまたまTwitterで劇団羅針盤の存在を知り、「タイトルを見て面白そう!そのまま予約!」そんな感じだったら気がします。金沢に来てまだ半年、慣れない雪道を走りながら芸術村まで行った見た教室勇者、終始笑いっぱなしだったような気がします。

と、教室勇者の感想はこれくらいにしておいて、そこで心を打たれた私はそのまま今年2月の「涌泉寺喧嘩事」も観に行こうと決め、小松が小松に行き見て、やっぱり面白かったそのまま平田さんとお話して入団、そんな流れでした。でかれこれ1年近く羅針盤の一員として活動していますが正直この文章を読んでくださっているお客様の方が羅針盤歴長いのではないかと思います。そんないきなり現れた自分ですが沢山のお客に囲まれて舞台に立てたこと本当に感謝しています。

 いい加減魔法少女の話をしないと、夏の初演は音響してたこともあり、前半パートでの出番はなく、新たに追加された後半パートからの参戦でした。マサシというなんともとらえどこのないような感じのキャラクターでしたがある子の感想の中でこんな言葉がありました。「小松くんめっちゃ小松くん」うん、核心的なこと言うね。いや確かにだいぶ寄せて書いて頂いたからそりゃそうなんですけどね、、、。どことなく抜けている感じの役でありながら肝心なところではカッコよさを出す。

このバランスを保ちながら如何に場を振り回せるかなんて考えながら役に取り組んでいました。今思い返すと劇中マサシって人と一対一で話した記憶があまりないんですですよね。爺さんとチヨぐらい?ハルさんとはちゃんとセリフとしてはなかった気がする、おキクさんもマンドラゴラ聞かれたぐらいで、三郎は殴っただけだし、、、。よくセリフにない( )を考えること、と稽古場ではよく言われていましたが、多くを語らないマサシは一層それぞれ相手に対して何を考えているのか、そんなことを思いながら演じてました。一旦この話はこのくらいで、、、。

 何もかもが初めてだらけだったこの公演、当然ドラマ工房の芝居も初めてでした。真っ新なドラマ工房で一から舞台を作っていく。小屋入りからの1週間は準備の時間の方が長かったぐらいですが、何もかもが新鮮で楽しかったです。片付けで1週間かけて作った舞台がたった数時間でもとの更地に戻るのは何とも言えない気持ちになりましたが、、、。ただ、何もかもが初めての舞台でも楽しめたのはやはり同じ劇団員の方々の支えがあってこそのものです。衣装から小道具の製作、そしてマサシの役作り、色んな場面でお世話になりっぱなしでした。時には厳しく、時には楽しく、そんな雰囲気の良さが好きです。よく、マサシのちょっと抜けてる感じ、現実の自分自身でも当てはまる部分があり、稽古場でドジやらかすとよく「マサシる」なんて言われながら楽しく稽古に向かってました。本当にありがとうございます、そしてこれからもよろしくお願いします。

 それから、前半パートにも出演されている先輩方を見るとまだまだ自分自身に足りないものを感じさせれます。特に「ダブル生クリームマカロン、、、」のやり取りを見ているとそう思います。「どこまでが脚本でどっからがアドリブなのか分からない、てか全部アドリブなんじゃないか」という感想も聞きましたが、あの毎回変化するやり取りを違和感なくお見せできる、自分も出来たらもっと楽しくなるのかな。やはり本番何が起こるか分かりません。カンテラが倒れて職場が火事になったり、手紙が表裏反対に出現したり、釜の調子が悪くて叩いた音がしなかったり、、、。色んな場面で自分の対応力が試される場面がありました。なんとか乗り切りましたが、「マサシなら許される」を全面的に使った気がします。終演後にこうしたらもっと面白くなったなって思うことがありました。稽古においても代役で演じていただくこともありましたが、やはり引き出しのレパートリーの差を感じます。もっと楽しく舞台に立ちたい、様々なことを舞台でしてみる。そんな心構えで次の舞台に向かえたらなと思います。

 さて、だらだらと書いてきましたがそろそろ2022年も終わる時間が近づいて来ているためこのくらいで、、、。最後になりましたが「魔法少女続けました+Love!!」に携わって頂いたスタッフの皆様、ドラマ工房という大きな舞台を用意してくださったかなざわリージョナルシアターげきみる実行委員の方々及び参加団体の皆様、最後まで観劇して沢山の感想を残して頂いたお客様、そして自分自身を支えてくださった羅針盤の皆さん、本当に様々な方々の支えがあってこその今回の舞台でした。本当にありがとうございました!!また、来年(多分時間的には今年?)の羅針盤もよろしくお願いします。

(日記当番 小松航大)

P.S. 「まじゅちゅぶき!!」じゃなくて「魔術武器」は普通に言えます、、、

てか稽古中に何回か言えてしまいました。