●公演終了日記 トーチこと、門倉統治(平田知大)

被告人・トーチ

再会は拘置所にて。

『HUNTING HIGH & LO(A)W』にご来場頂き誠に有り難うございました。
七夕だったはずが気がつくとお盆も超えてワープしてますね。まだまだ厳しい暑さ対策、皆様どうぞお気を付けて。
さて、法廷での台詞がひたすらに多いこの作品、過去の遺産というアドバンテージを持つ矢澤さんと、初演をなんと中学生で見ていた能沢くんの記憶力対決でした。でもほら、サイトーの台詞がめっちゃ多い原因は初代の岡本くんにあるから。キミの師匠の。まあ、油断したころに台詞が回ってくる山本さんも苦しんでたけども。そうそう、イーグルの飯尾君はまだ10代。……いやあまさか二回りの年齢差が見えてきたとは。
私自身と言えば、初演のドラマ工房版はトーチ、再演の金沢21世紀美術館版はフージー、そして今回は再びトーチへと帰って参りました。セットも同じ、目の前のイチコも同じ、懐かしい。何もかもが。ちょ……っとサイトーとヨコナガが若返ったかな? 年齢差のある同級生があり得るということで描いた元・司法修習生達のお話。学生時代の仲間というのは、私にとっても特別なテーマです。25年ぶりに集まっても盛り上がる、とかね。

犯罪を憎んでいた男が、

裁かれる立場となって待っていた。

今回何がビックリしたって、舞台作りですよ舞台作り。初演と同じドラマ工房、自分で描いた初演設計図を元に作ったわけですが、ラストの13階段を上と下から組み上げて行くと…噛み合わない。あれ? ドラマ工房の寸法変わったのか? そんな馬鹿な。…噛み合わない! 結局あーでもないこーでもないと試行錯誤で完成させたわけですが、何故合わなかったのは最後まで明らかになりませんでした。7年前の私に聞きたい。どうやって作った俺。どうしてその部分の写真を残さなかった俺。
そして。今作は宮崎裕香さんと野界麻輝くんにゲスト出演して頂きました。どちらも長いお付き合い、いつかは共演をと願っていた俳優さんです。羅針盤に新しい風を吹き込んでもらいました。本当に有り難う。また出てね。なるべく近いうちに。
毎月公演の今年、気がつくとどんどん次がやって参りますね。『HUNTING』で後半戦のスタートを切り、次回は…来週! まじで? 来週ですっ!http://rashinban.petit.cc/muscat2/
(日記当番 平田知大)

ちゃんと13段あるのです。

「はい、撮影オッケーでーす!」「げ! 開場10分前じゃん!」