●公演終了日記 ヒロイン(山本理央)

主人公の役名は“ヒロイン”です。

劇中で登場した本たちがズラリと!

『ビブリオバトル!』
みなさまご来場ありがとうございました。
楽しんでいただけましたでしょうか。
ヒロインこと(?)山本理央です。仮の名だったはずが…
自分のオススメ本を数人で紹介しあい、議論し、読みたいと思った本にそれぞれが投票するビブリオバトル。要は面白そうと思わせたモン勝ちです。わたしは自分の思いを言葉にし他人へ伝えることがとても下手な為に実は嫌煙してきた類い。台本があるとは言え不安でした。
稽古が始まりその不安は消え別の不安に。
「台本が覚えられない!!」
いつもです。毎回です。暇があれば読んでたはずなのに…次もきっと戦い苦悩しながら覚えていくのだと思います。
今回取り組むにあたって、初めて「西の魔女が死んだ」を読みました。とても美しい作品です。心が洗われるような感覚に陥りました。そして何もかもを見透かされているような感覚にも。今までなぜ読んでこなかったのだろうと思いました。タイトルばかりはよく聞きましたが、なぜ。わたしのありきたりな言葉では伝わりにくいかもしれませんが、みなさまもぜひ読んでみてください。
平田さん
ビブリオバトルを題とした台本を書くことは初の試みということで、悩みに悩みながら書き上げてくださいました。とりあえずで全員の名前の終わりを「ン」縛りでつけたところ、結果そのままいくことになったとか。稽古をするにあたって様々な本について語ってくださり、その量の多いこと多いこと。もっと読まねばと思いました。迫真の本紹介は、稽古で同じことをしているにも関わらず毎回魅入ってしまうほど。本番はさらに迫力が!!
矢澤さん
お気付きでしょうか…劇中全員が持っていた本の形をした美しいカバン。表面の模様が掠れているところは、かすかな手掛かりを頼りになぞったり、無地のカバンにイチから模様を書いたり!矢澤さんに出来ないことなど存在するのでしょうか…?そんな矢澤さんの才能を改めて感じたビブリオバトルでした。本当に何度見てもただの売り物にしか、印字にしか見えません。そして衣装。着物に刀。矢澤さんはとにかく美しいのです…

本型カバンが5つ出てくるのです。

立ち回りあっての羅針盤ですね!

長田さん
お話を聞く限り、職場での夜勤も多くとても忙しい印象です。そんな風であっても眠い目をこすりながら(?)作業やプロンプを出してくださいました。時にはわたしのお話相手になってくださったり…感謝です!
静岡さん
我らが音響さん!選曲のセンスがピカッと光ってます。そのお陰か、わたしの長台詞(「西の魔女が死んだ」のパート)は音楽が無いととても聞いていられないものに…静岡さんの力はとても大きいです。というかいなければ困ります。それに加えて、わたしにとってとても優しいお姉さん!お話しするとその優しさがにじみ出ます。静岡さんが稽古場に来てくださるだけで、わたしのテンションは上がるんです!
川端さん
なんとほぼ初挑戦の照明だとか。それでもたった数日でプランを練り上げ、紙に起こし、時間もない中頭をフル回転させて舞台をとってもかっこよくしてくださいました。稽古場での稽古中に動き回るわたし達を見て「楽しそう」とおっしゃっていたことが印象に残っています。次は出ますもんね??楽しみ!学校の方も空転幾何区も忙しそうですが、共演をまた楽しみにしています。
能沢さん
今回立ち回り的な部分でも一番大変だったんじゃないかと思います。「りおちゃん刀持とう??」いや、わたしが戦ったら話変わっちゃうじゃないですか。時間も60分で収まらなくなりますからね。それはそうと刀を振るう能沢さんのかっこいいことと言ったら。団員全員から羨望の眼差しが。立ち回りだけでなく不完全燃焼、空転幾何区、その他のお仕事と、とにかく忙しい日々を送っている方。そんな日々を通して芝居に更に磨きがかかるのが楽しみです。
和田さん
今回メンバーの中では一番に衣装が決まり、一人だけ稽古は毎回フル装備状態。そんな和田さんはいつも漫画「BASARA」を読んでいました。もちろん芝居のため…?ですよ。「和真はきっと好きだと思うよ」という平田さんの言葉通り、夢中になって読んでいました。もちろん浪漫遊でセット買い。読んだからこそ滲み出る本当にオススメしたい心。そしてインプットがあるからこそのアウトプットだなぁと。そんな和田さんもお忙しい身だとは思いますが、劇団の運営等応援しています。
以上、短いですがそれぞれへの思いを綴ってみました。わたしからお伝えしたいみなさんの魅力はまだまだありますが、それはまた別の機会にでも。
今回関わってくださった関係者様方、助力してくれた友人及び足を運んでくださったみなさま、このたびは誠にありがとうございました。
お次はドラマ工房にてお会いしましょう!
(日記当番 山本理央)

頼れる音響・照明のおふたりです。

『ビブリオバトル!』から、“げきみる”へ!