●公演終了日記 ジェド=マロース(平田知大)

「言っときますけどね、俺はサンタを狩るのがお仕事」

「今、本気で殺そうとしたでしょ」

ご来場頂き誠に有り難うございました!
結成10周年企画も全て修了し、気が付けば羅針盤も12年目に突入です。
干支、一回り! そしてついでに次回公演も発表間近です。いやあ、人生とは本当に忙しい。
さて、『聖夜に2度目の鉄槌を』。
初演から2年しか経たずに再演してしまいました。好きなんですよねえ。私が(笑)。
まあ12月に劇場が取れたらやるしかないでしょう。
初演は芸術村のドラマ工房で。今回は芸術村だけどパフォーミングスクエアで。
3方向に客席があった初演と、あえて1方向に絞った今回と。
3人芝居が、4人芝居に。

「手ぶらで帰ってくるとは思ってなかったけどな」

「聖夜に鉄槌を下した俺たちに、神の救いなど最早無い」

元々ぐるりと客席に囲まれることが前提で書いた台本のため、稽古初期はうろたえました。
だって今回は客席が1方向ですもの。
3人が3方向をそれぞれに見る!的なシーンはそれだけで悩みの種でした。
なんせ身体の記憶とは恐ろしいもので、気が付けば初演と同じ方向に振り返・・・そっちはお客さんいないし!
そして初演と決定的に違う、私の坊主頭!
真言宗のイベントで、能登の劇場で空海を演じておりました。
終わるやいなや、このクリスマス芝居の稽古に突入。節操ないなあ私(笑)。

「おお、ピラミッドにスフィンクスが・・・暑い」

「素敵なプレゼント。その名はニンジン君!」

対インフルエンザ(&風邪)のため、全員予防接種の厳命がくだり、なおかつ稽古場の暖房は控えめに。
ほら、俳優陣は汗だくですから。
Tシャツで立ち回りしている俳優と、コート着こんで毛布かぶってるスタッフ陣。
シュールな光景、いや! 黙って寒さに耐えるスタッフ陣に感謝の光景でした。
11月の末からはひたすら通し稽古でしたね。30回くらい通したのかな?
本番は1時間20分ぐらいだったと思うんですが、第1回目の通し稽古は・・・3時間超えでした。
台詞を叫びながらも、頭の中は「今日中に帰れるのかなあ」。

「クマさんが!」「かわせ!」「左! あ、ちょっと踏んだ」

「クリスマスまであと3日・・・間に合わねーだろうなあ」

初めての企画「3名様なら!」、いかがだったでしょうか。
お菓子やら今作の台本(抜粋)やら、永久無料券やら。いろいろ突っ込んでみました。お喜び頂けていれば幸いです。
これからも、またなんぞ企んでいこうと思います。
というわけで、これにて『聖夜』のお話はお仕舞いです。
クリスマスが来る度、アカハナトナカイと、サンタの子孫と、その上官を思い出して頂けたら嬉しいです。
おっと、4人目の少女もお忘れ無く。
そして勿論、12月に劇場が取れたら、ぜひまたやりましょう。
5月に会えることを楽しみにしております。さらに、実は7月にも・・・楽しみだなあ。

「てめえの過去も、腐った上官も知ったことか!」

「サンタのソリは20億人分のプレゼントを運べるんだぜ」