● 公演終了日記 マリ(矢澤あずな)

探偵見習いな日常

爆弾の解体方法はねえ・・・

『白と黒の境界線』無事に終了致しました!
劇場に足を運んで下さった皆様、ありがとうございます!
今回ベンの妹「マリ」をさせて頂きました、矢澤あずなです。
マリちゃん、前半の楽しい感じは難しかったです。
でもベンとの兄弟げんかなんかは私の中では理想像で、楽しかったです!
逆に後半のマリちゃんは自分の青色の部分にそっくりでした(笑)
楽しくておもしろくて、そんな日々を過ごしてしまったからこそベンにひどいことを言っているそんな自分も辛くて、許せなくて。ベンの妹でいたい気持ちと、自分は結局何の繋がりもない人間という現実の狭間で葛藤しながら、それでもベンの一言一言に救われて・・・。
マリの葛藤は人間誰しもが持っている葛藤なんじゃないかなぁと終わってから気付かされたり(笑)
いやぁ、考え出すと深いです!
そんなマリとは裏腹に、演じてた私は始終ちょろちょろでした(笑)
1ステージ目、数え切れないほどのミスを連発。パニック状態。
序盤で名刺を取り落としてみたり、その名刺を取り出そうとしたら取り損ねてあたふたしたり。
中盤、爆弾の蓋が開かないトラブル。
舞台中央ではハプニングに見舞われながらもおもしろおかしく奮闘している4人。
「開いた!」
やっと話が進むと思った矢先、・・・どこまで解体進んでるんだっけ?と頭が真っ白になる私。
誰にも助けられないこの状況下、「次、どうすればいい?」とエイジもとい平田さんの神のような声!
私「次・・次は、ペンチかニッパー!」
皆「それもうやった!」
はっ!もうやった!?えっと、えーっと・・・あ、蓋をあげるんだ!
だからさっき寺嶋さん持ち上げた蓋をわざわざ元に戻してくださったんだ!
と周囲の小さな気遣いを後になって気付くバカっぷり。
なんとか無事に(?)物語は終わり、カーテンコール。
「劇団羅針盤第15回公演白と黒の境界線」
そう言って頭を下げた瞬間。・・・黒い、くろい?黒・・・あー!
目の前に飛び込んできたのは稽古でいつも履く真っ黒なダンスシューズ!
衣装の靴ではなく、ダンスシューズで駆け抜けた1時間半。
・・・衣装さん、ごめんなさい(泣)
そして初日だけでは終わらない。
2ステージ目、収納されているパーティションにぶつかったり、舞台袖のパネルにつまづいたり。
3ステージ目では後半でわかるソファーの仕掛けをチェックしておらず、墜落。
舞台上からいなくなりました。
パニックのままハケ、ハケてからなんでどさくさでソファーを直さなかったのかと後悔し、とりあえず舞台下に潜り込む私。
舞台上では平田さんが上手くフォローしてくださり、舞台下ではさた(佐武くん)がすでにスタンバイ。
そんなさたに気付かず焦っている私。
ものの見事にさたにぶつかりました。ごめんなさい(泣)
そしてラストステージ!
細かいことはちょこちょこありましたが、きっと一番何もやらかしてない・・・はず!
DVDが発売された暁には、そんな私のちょろちょろっぷりを観るのも一興かもしれません(笑)
今回もいろいろな方に支えてもらいながら、無事に公演を終えることができました!
本当にありがとうございました!
そしてこれからもよろしくお願いします!

だから、ペンチかニッパーを探せって!

あたしは、真理子じゃない

最後の力でベンを支え

そして息絶える