ザザーン、ザザーン……船に打ち寄せる白い荒波。
甲板にはツナギ姿の左官職人「犬神犬彦」とスーツ姿のサラリーマン「雉宮雉麻呂」。
「おい、この船は何処に向かってるんだ?」
「今日は大切な会議があるんですけど……」
訳も分からず船に乗せられた2人に、第3の男「猿飛猿之進」が言い放つ。
「さあ、鬼ヶ島に行きましょう!」
そのミッションの名は、鬼退治!
【Soul Cube】の西本浩明を東京から呼びつけ、
ついでに台本も書かし、しかも出演までさせてしまった、汗だくの男3人+α芝居!
パンフレットに掲載しきれなかった特別対談「完全版」!
『三獣士』特別対談 春海圭佑VS西本浩明
1 ごあいさつ
西本: じゃあ、自己紹介から。
春海: どうしよ? ラジオ形式にしてみる?
西本: そうする?
二人: パラッパ! パッパラパッ・パッパラ! パッパラパッ・パッパラ!
     パラッパラ! パパッ・パパンパンパン!(例の深夜番組のテーマ)
春海: はい!始まりました〜。
西本: 劇団羅針盤の──
二人: オー○ナイ○・ニッポン!
春海: え〜、今日はゲストが来てます。自己紹介どうぞ!
西本: はい。え〜、【Soul Cube】(※1)の西本浩明です。宜しくお願いします。
春海: 宜しくお願いします。今回ゲストで来て頂いたわけですけども、
     今度の羅針盤第八回公演『三獣士』の作者である西本君とね、
     パンフのスペース埋める為に対談しろと言われて、こういう運びになりました。
西本: ですね。
   ※1  西本が東京で活動しているユニット。
        詳しく説明する予定だったが、この後、対談では一切この話題に触れていない。
2 『三獣士』について
春海: 去年の──いつぐらいでしたっけ? 「芝居するか?」みたいな話が出たのは?
西本: 『暁のハカナ』(※2)が本番迎える前か。俺が初めて羅針盤の稽古を見学した帰りに、
     平っさん(※3)とガストかどっかで飯を食って、その時に「やれたらいいな〜」って。
     そしたら平っさんが「とりあえず書いて」と。
     で、草稿を書いてみんなに見せたのが昨年末だったと思う。覚えとる?
春海: 覚えとるよ。『ハカナ』は十月(※2)が本番やってんけど、
     その前ににっしん(※4)から「月に1回催促のメールよこして」って言われた。
西本: 言った(笑)。「じゃないと書かんと思う」って。2〜3回送ってくれたよね。
春海: で、今年の正月に平っさんの家に行ってんな。
西本: そう。そこで「どうやろ?」って聞いたら、これがまた不評やったな〜・・・。
春海: 結構セリフとかも書いてあったよね?
西本: 一応、話としては上演できる状態になってたからね。だけど───不評やってん・・・(笑)
     まあ、でもそれがあったからこそ今回の台本ができたわけですから。
春海: そうやね。
西本: 〆切2回くらい破ってね。
春海: ちなみに台本を書く為のコツとか、ストーリーをどうやって考え出した、とか何かある?
西本: ───いや、別に。
二人: (笑)
春海: 特になく。
西本: うん。特にない。ただ、もともと「三人で面白いものやろうぜ」っていうのが前提だから。
     三人でできるネタを考えてた時に、たまたま桃太郎のお供三人を思いついた、という。
春海: それを生かして、と?
西本: そうだね。あと、ネタバレになりますが最後に誓うシーンあるでしょ?
     あれが書きたくてそこまで持っていった感はあるなぁ・・・
春海: カッコいいシーンになるといいですな。俺的には「桃園の誓い」(※5)みたいな感じがするけど。
西本: そう。後付けだけどテーマはそれだから。───お客さんわかるかなぁ?
   ※2  劇団羅針盤の第五回公演。教育制度が変わり、
        義務教育終了と同時に三十路を迎える大人小学生を描いた奇抜なストーリー。
        興味がある人は「再演希望」とアンケートに書いてみよう!
        春海は十月と言っているが、実際の上演は九月である。
   ※3  羅針盤代表・平田知大のこと。
        頼れる兄貴なのに、何故か羅針盤カースト制度では虐げられる。
   ※4  西本浩明のあだ名。昔の仲間はそう呼ぶが、東京ではこれで呼ばれた事がない。
   ※5  「三国志」で劉備・関羽・張飛が義兄弟の誓いを交わした名シーン。
        ちなみに西本は三国志を読んだことが無い。
3 チラシに書かれた+αについて
西本: +αについて語ろうか? お客さんも気になると思うし。
春海: それはもちろん何か考えてあるんですよね?
西本: うん──別にない。
二人: (笑)
西本: というか、これもネタバレになりますが、本当は桃子を別キャストで用意するはずだったんですよ。
     で、アペンドした台本を書いてきたら、これがまた──不評やってん(笑)。
春海: その時、俺は別の舞台でいなかったんだけど、不評だったらしいね。
     「別に出さなくてもいいんじゃねえ」みたいな。
西本: びっくりですよ。踏んだり蹴ったりだ!(※6)
   ※6  劇場に来られたお客様はお分かりだが、
        実際の吉備野桃子は羅針盤女優「咲 床子」が演じている。
        春海圭佑が桃子を降板した理由は「セリフが覚えられなかった」から。
        雉宮(西本)と桃子(咲)のラブストーリーがリアリティを持ったので結果オーライとも言える。
4 『SPICE PIE』(※7)について
西本: でね、キャストを増やさんかったばっかりに弊害も出て。
     ほら、春海さんの初舞台って『SPICE PIE』でおカマのロクちゃんやろ?
春海: そうやね。
西本: 今回も女役兼用する事になって。「また女役かよ」みたいな(笑)。
春海: まあ、それも何かの縁で。
西本: 平っさんがやるよりいいやろ?
春海: (笑)
西本: 平っさん、でかいし(笑)。それに桃子やってる時の方が春海さん生き生きしとる。
春海: まあ、ねえ(笑)。
西本: あと、Y・M(※7)さんが−−−
春海: Y・Mさん?
西本: 結婚したから。旧姓はI・Mさんね。
春海: ああ〜、Y・Mさん!
西本: うん。あの方が君にどこかで馬を被ってほしいって。(※8)
春海: (爆笑)
西本: 俺も何とかして馬を被るシーン作りたかったんやけど、残念ながら構成上無理でさ。
春海: ただ、どんだけそのネタを知ってる人がおるか、って話なんやけど。
西本: これがね、今回のチケットとか売ってると『SPICE PIE』の事知ってる人が意外と多いのよ。
春海: 何のかんの言って19回も公演したからなぁ〜。
西本: 初回、客が6人だったんだよ。で、2回目「頑張っていこう」と思ったら4人。台風のせいで。
春海: そうそう(笑)。
西本: 「減った〜ッ!」ってな(笑)。
春海: 俺も初舞台でドキドキしながら待っとってさ。出番後半やったから気合入れて出てみたら、
     4人、みたいな。「練習と変わらんがな!」って。
西本: 舞台出てるキャストの方が多かったからな。
春海: でも、あれはかなりいい経験だったなぁ。
西本: まあ、ないよね。
春海: 俺の中でもあれは記録やもん。最少記録。
西本: 超満員とスカスカ、どっちも味わったね。最終日なんかは入りきらんくらい来たでしょ?
春海: 来た。立ち見のお客さんもいっぱい出た。
西本: 俺、いまだに覚えてるんスけど、最終日2回公演があったでしょ?
     で、昼の回が全然ウケなかったの。
     その時にA・I(※9)ちゃんのアンケートに一言「サムい」って書いてあってさ。
春海: (爆笑)
西本: たまに夢に見るもん!!
春海: その前の回がスッゴク出来が良かったんだよな。
西本: そう。それで調子こいたらボッコボコにされた。怖いね、舞台って・・・。
春海: でも、俺の友達でいまだに「あんな芝居が見たい」ってリクエストする人もおるしね。
西本: そういう意味では今回の『三獣士』はちょっと応えられるかな。
春海: それに羅針盤のカラーともかなり変わったものが見られると思うし。
西本: うん。───ぶっちゃけ羅針盤の公演観た事ないんやけどな。
春海: そやな(笑)。じゃあ、今度「彼方の空から」(※10)のビデオでも持ってくるわ。
西本: うん。見せて。平っさんに聞いても、あの人持ってないのよ。
春海: 平っさん、意外とビデオとか持ってないしな。
西本: ビックリだよ。「代表でしょ?」って(笑)。
春海: 自分のって結構見なかったりするしね。今回のも録画するから、終わったら東京送るよ。
西本: 本当、とんぼ返りで帰っちゃうからね。あとから送られてくるのはビデオと請求書、みたいな(笑)。
   ※7  劇団110SHOWの第26回公演。いまだにネタになる西本の処女作品。
        今回の三獣士の面々が余すところ無く出演していた。
   ※8  羅針盤初期メンバーでもある、某有名女優。現在二人のお子さんを抱えている。
   ※9  「SPICE PIE」で春海圭佑は透明人間という設定だった為、
        登場した時に全身白タイツで馬の被り物をしていた。
        初舞台にもかかわらず、顔を見れるのはカーテンコールだけだった。
   ※10 現在、弘前劇場で頑張っている(はずの)某女優。
        演技には定評があるが、かわいい顔立ちに似合わずかな〜り辛口。
   ※11 最近再演もされた羅針盤の処女公開作。
        平田の中で構想段階だった頃からこの話を聞いていた西本だが、上演したのは観ていない。
5 みなさんにお願い
西本: そうそう、これは書いておかねばならないんだけど、公演回数は4回とそんなに多くないんですが、
    お客様には面白いと思ったら是非2回目も来て欲しい! 僕の財布の為にも(笑)。
春海: 初日観て、楽日にはどれくらい変わったんかな?ってことで2回観て頂いたりね。
西本: そうなると有り難いね。でも、ほら。羅針盤のチケットってリーズナブルだから。
     4回観に来ても6000でしょ?
春海: そうやね。
西本: ちなみに6000あったら何ができるかな?
春海: プレステのソフトが一個ぐらい買えるかな。
西本: 回らない寿司は食えないね。
春海: 金沢は回るのも回らないのも、どっちもうまいから。
西本: それは重要だな。
春海: でも、東京とかだと6000で芝居観れなかったりするからね。
西本: うん。でかい劇場でいい席だと無理かな。
春海: それを考えると、その値段で4回観れるなら安いんじゃないだろうか?
西本: 何なら芸術村(※12)に泊まってもらってもいいしな。
     期間中24時間借りてるから、うちらとしては───まあ、差し支えない(笑)。
春海: 帰り際に「泊まりたいんです」って言って頂ければ(笑)。
     ただ、この時期の芸術村はいろんな所からいろんな虫が湧く。
西本: (爆笑)
春海: 楽屋の水周りは小バエが飛び回るしな。
西本: あそこってそんなに設備悪かったっけ?
春海: ここ最近。「床下か屋根裏で何か死んどるんじゃないか?」って噂が。
西本: 勘弁してや(笑)。
   ※12 金沢が誇る格安パフォーミングスペース。
        しかし、この度春海圭佑の密告によって一部の難点が発覚。
6 芋蜂
西本: 全然芝居と関係ない話、していい?
春海: いいよ。
西本: 東京で話しても誰も信じてくれなかったんだけどさ。
     大学時代に福井県の三方五湖にピクニック行ったの。
     そこで、小振りの薩摩芋くらいの大きさの蜂を見てね。色も薩摩芋色。それがホバリングしてて。
春海: なるほど(笑)。
西本: 「刺されたら間違いなく死ぬ」っていう大きさだったんだけど、幸いどっかに行ってくれてね。
     芋くらいの蜂だから「芋蜂」と俺が命名したんですが。この事を話したら変人扱いされてさ。
春海: 都会にはおらんのか。
西本: 絶対いたんだけどなぁ・・・
春海: そんなでかい蜂は───
西本: 正確に言おう。蜂かどうかは知らん。ただ、動きが蜂っぽかったからさ。
春海: まあ、でも───おるやろ。田舎にいけばなぁ。
西本: いるよね?
春海: 東京にはおらんかもしれんけど。
西本: 良かったよ。肯定派が一人でもいて。
春海: 間違いなくおる(笑)。
西本: 最近、これだけが心残りでさ。でも、平っさん、この部分カットするんだろうな・・・
春海: どうせなら全部載せて欲しいよね。
西本: 8ポイントくらいのちっちゃい文字でね。
春海: 「芋蜂」って(笑)
7 女の子の話
西本: あと、好きな芸能人の話でもしてって言われたね。
春海: 好きな芸能人か───上戸彩!!(※13)
西本: ウエットね。
春海: もう、にっしんが東京からやって来てこの話を聞くのは何回目かわからんけど。
西本: 何度も聞いたね。それと同じくらい俺も加藤ローサ(※14)って言っとるしな。
春海: 言ってるな(笑)。
西本: ちなみに上戸彩の何がいいの?
春海: 唇!
西本: 唇なんだ。
春海: うん。何かあの、ぽたぽた〜っとした感じの下唇。
西本: 下なんだ。
春海: 下の方が特徴的やね。だって、噛みてえもん!!
西本: (爆笑)これ、書いていいの?春海ファン激減すると思うぜ。
春海: わからん(笑)。
西本: でも、吸いつきたくなる唇ってあるよね。
春海: そうそうそう。ちなみにこないだ出演した舞台(※15)でさ、キスしたんだけど───
西本: した?
春海: うん。あのメガネかけた。(※16)
西本: ああ〜。
春海: 稽古ではさすがにやらなかったんだけど、本番では「いくしかねーわい」と思って4回やりました。
     「久々にチューしたら男?」みたいな(笑)。
西本: 俺も今度久々にチューするんだけど、結婚式の余興だから相手は新郎だわ(笑)。
春海: そうか〜。
西本: 異性とチューしたいわ。
春海: でな、4回やったんだけど3回目の時さ、勢いがついたんかその回だけ「ムニュ」ってね(笑)。
西本: それ、俺が観た回だ(笑)。
春海: あん時は「男じゃなければなぁ・・・」って。
西本: でもな、とある女の子から聞いたんだけど、男の唇って下手すると女の子より柔らかいらしいぞ。
春海: そうなん?
西本: その女の子もどうやって知ったんだ、って話なんだけど。
春海: でも、今は上戸彩の唇が一番そそられるなぁ。
西本: 春海さん唇フェチだっけ?
春海: そうじゃないんだけど、どこがいいって言われたら唇かな。ほら、細くてスタイルいいけど───
西本: あるよ。
春海: え?
西本: 結構あるよ。
春海: マジで?
西本: うん。
春海: マジで!?
西本: 事務所の方針なんやろね。あんまり目立つ服着てないけど、
     たま〜にピッタリした服着てるとわかるよ。多分、デーぐらい。
春海: デー? A、B、C、デー?
西本: うん。・・・これ書いたら事務所サイドからボコボコにされるかなぁ・・・。
春海: もう、そんなん聞いたら今度からそういう目で見てしまうわ。
西本: そういう目で見て(笑)。
春海: なおさら好きになったな。
西本: だろ?
春海: 加藤ローサは? どこがいいとか?
西本: あれやね。俺は「顔で見る、顔で見る」って言ってますけど、あのスマイリーなところやね。
     でも、加藤ローサは良く見ると顔の左右のバランスが違ってたりするんスよ。
春海: ふ〜ん。
西本: 違うんだけど───笑った顔、かわいいね。
春海: かわいいんや?
西本: がわいい−−−
春海: もう一人おれんけど、こんな話ばっかりしてもね。
西本: いいんじゃない? 書くだけ書いて平っさんにカットしてもらえば。(※17)
春海: じゃあ、宮崎あおい。
西本: あれ? 長沢まさみじゃねえの?
春海: 長沢まさみもそうなんやけど(笑)。ちなみに最初は大して好きでもなかってん。
西本: 何、その「高校生がクラスの女子に惚れる」みたいな設定(笑)。
春海: ドラマでさ、ダメな高校生が東大目指すってのあったじゃない。
西本: ああ〜、ド○ゴン○?
春海: うん。それで動いとるのを見て、「ああ〜、これキタ」って。
     この子にはいじわるできん、下ネタも言えん、みたいな清潔感あったね。
西本: そんな部分あったんだ。
春海: あった。
西本: 俺、そんな春海さん見た事ないんやけど・・・今まで何人か春海さんのつきあっとった娘とか
     知ってるけど、普通〜に下ネタ言ってたよね。
春海: まあ〜・・・でも、一番しゃべりやすいのはY・Mさん?
西本: ああ〜、さっきも出たY・Mさん。あの人は若干、性を捨ててる感があるからな(笑)。
春海: しゃべりやすいよな。
西本: しゃべりやすいね。
春海: で、宮崎あおいは映画のN○N○を観て、みたいな。かわいかった・・・
西本: いいよなぁ・・・かわいい娘・・・
   ※13 今や知らない人はいないほどのアイドル。最近は下北サンデーズで活躍中。
   ※14 最近頭角を現してきたアイドル。イタリア人と日本人のハーフです。
   ※15 12EXperience Vol.15 「REVOLVER 8.14」の事。春海圭佑は主演の羅盤彦役で出演。
        最近お腹が出てきた事とニンジンが食べられない事を暴露された。
   ※16 coffeeジョキャニーニャで活躍中の某俳優。女優じゃありません。
   ※17 ノーカットでお楽しみください。
8 さいごに
西本: そろそろ締めの言葉を入れようか。
春海: 締め、ね・・・とりあえず一生懸命やる。時間はあんまり無いけども。
西本: ド素人かよ(笑)! 「一生懸命」って。もう芝居やって長いやろ?
春海: そうねんけど。一部の芝居関係者は知っとるけど、この舞台本当に時間無いから。
西本: まあね。稽古開始した時点で、本番まで3週間切っとったし。(※18)
     羅針盤の稽古日記見た時に、平っさんが「この次の公演の企画を考えてます」って書いてて、
     ついでに「『三獣士』も稽古順調ですよ」みたいな事書いてたしね。俺、東京にいましたけど(笑)。
春海: まあ、日記は結構嘘とかもあるけど。
西本: (爆笑)
春海: でも、そういう状況だけども、観てくれた人がそういうのを忘れて面白かったな、
     って感じてもらえるものを創り上げてやりたいな、という意味で「一生懸命頑張る」
西本: なるほど。
春海: じゃあ、そちらの意気込みを。
西本: 一生懸命頑張るわ。
春海: (笑)
西本: あとはね、基本的に東京で活動してるんですけど、金沢で舞台立つのが4年振りになるんですよ。
     しかも自分で書いた芝居をやらせてもらえるって事で。
     来て頂いたお客さんにはとにかくいいものを提供したい。
     4回観てくれたとしたら、4回それぞれ面白いものであるように。
春海: そうだね。それぞれの回にしかない小ネタとかもあるだろうし。
西本: 多分ね。あ!
(カーナビに長沢まさみのCMが映る)
西本: 長沢まさみだ!
春海: か〜わいい! この、ちょっとアヒル口なところが・・・。
西本: ちょっと広末とも似てるよね。
春海: そうやね・・・。
西本: 広末好き?
春海: 広末はあんまり好きじゃないんだけど。こないだも言ったけど、Y・Mさんの娘に似とれんて。
西本: まだ、0歳だぞ(爆笑)!
春海: もうすぐ1歳(笑)。
西本: ちなみにこないだバーベキューあったでしょ?
春海: あった。
西本: Y・Mさんの息子(4歳)、同い年くらいの女の子にモテモテやったな。
春海: だな。
西本: モテてぇ・・・
二人: (爆笑)
西本: そんな感じで頑張っていこうと思いますんで。
春海: まあ、これを見てるお客さんはあとしばらくして俺たちの芝居を観るわけなんだけど。
西本: そうだね。ほんの十数分後。
春海: これを録ってるのは8月18日の夜中ですが、今から頑張って作っていきますんで───
二人: 宜しくお願いします! と、いうことで、劇団羅針盤のオー○ナイ○・ニッポンでした〜!
   ※18 春海が8月13日まで別の舞台に出ていたことと、
        西本が東京から来れなかったことが重なり、
        『三獣士』の稽古は8月16日が初日になった。
        9月1日の開演まで16日間しかないため、その稽古内容は苛烈を極めた。
        稽古に疲れ果てた演出・平田は「バカじゃないの?」とスケジュール表にぼやいていた。