●公演終了日記 沙悟浄、ときに文殊菩薩、黄孩児、金角、牛魔王、増長天(川端大晴)

「捲簾大将沙悟浄、推参」

黄孩児 「おいオッサン、体がなまってんじゃねえのか」

劇団羅針盤第33回公演『西遊記 ~最果ての勇敢なる帰結を語る~』にご来場いただき、誠にありがとうございました。
沙悟浄、ときに文殊菩薩、黄孩児、金角、牛魔王、増長天役の川端大晴です。
再演となるこの『西遊記』ですが、初演の時僕は観客でした。
3人で何役もこなす面白さ、感動した覚えがあります。
それをパワーアップさせて8人でした今回の西遊記。
「初演も良かったけど今回はもっと良かった!」とお客様に言わせるぞ!と、思いながら稽古していました。
楽しんで頂けたでしょうか?

沙悟浄 「急な運動による肉離れだ」

沙悟浄 「死体が、立ち上がる!」

西遊記、本やテレビなどで知っている人も多いと思います。
猿豚河童はこんな性格だろう、というイメージはお客様の中にもあったのではないでしょうか?
基本クールに決めるけど、ちょいちょいかっこ悪い(ところが可愛い?)沙悟浄。
スッと立って余裕を見せながら、瞬時に決める技の男。
そんなイメージが僕の中にあり、それが皆様のイメージと良い感じに重なれば良いなと思っておりました。
原作がある芝居は、いつもと違う楽しさがあります。
羅針盤版西遊記、お気に入りのお話です。

金角 「あ、金角ゥ~」

金角 「馬鹿ザルめぇ! 誰に呼ばれようと関係ないわ!」

中盤、金角と沙悟浄を演じ分け、ほとんど出ずっぱりのシーンがありました。
その演じ分けと、自分の体力に特に気を使っていました。
一番大変なシーンだったと思います。
でもその「大変」が「楽しい」に変わる瞬間があるのです。
そんな話を代表にしたら、「でしょう?」と笑ってました。
苦労した部分は、ちゃんとお客様がアンケートに書いて下さいます。
それが何よりも嬉しい。もっと書いて!(笑)

牛魔王 「お前は何故天竺を目指した」

牛魔王 「サイコロを転がせ!」

今回も沢山の方々に支えられました。
特に照明さんと音響さん。
自分の演技を見て、それに合わせてかっこよく照らして下さったり音をつけて下さったり。
本番中は自分の演技をすることで必死ですが、稽古や録画した映像を見たりすると、毎回新たな発見があるのです。
なんて楽しいんだ。
そんなことを思いながら終えた西遊記でした。
一緒に演じた仲間、スタッフの皆さま、そしてお客様、ありがとうございました。
次回公演は5月。楽しみでなりません。
しかし!僕は金沢大学演劇部らくだ☆カゲキ団と2足のわらじ。
らくだの公演が迫ってきました。http://rakudanokai.web.fc2.com/
 金沢大学演劇部らくだ☆カゲキ団 冬公演
 『獣の郷と獣売り』
  【日時】 2月18日(土)・19日(日) 両日とも 13:30開場 14:00開演
  【場所】 金沢市立泉野図書館2F オアシスホール
こちらもまた、宜しくお願い致しますね(^_-)-☆
(日記当番 川端大晴)

沙悟浄 「阿修羅分身っ!」

沙悟浄 「もう河童じゃござらん」