●第22回公演 『白と黒への回帰線』

─物語─
「大船に乗ったつもりで任せてください」
颯爽と依頼を引き受けたものの、いまいちハードボイルドに決まらない2人の男。
そう、彼らは探偵なのだ。
嫌煙禁煙の荒波に電子タバコで対抗し、事件を追うつもりがとんでもない回り道をさせられ、
挙げ句の果てには
「何で依頼人がいねーんだよ」
「でもほら、対象者はちゃんといるから」
「誰がギャラを払ってくれるんだって話だよ!」
復讐、そして愛情。失った記憶と、愛憎の連鎖が呼ぶのは果たして。
「つーか、ここ何処だよ」
「捕まっちゃったね」
「緊張感持てよお前!」
小林探偵事務所、最後の事件まであと3ヶ月。
「本当に罪深いのは誰か」
人生は時に────なんてこった。