─物語─
某首都の二番煎じを命じられた県庁のお荷物課。
真面目だけが取り柄の男・真島努。
お茶くみだけしか取り柄がなかった女・小佐組澪。
条例の穴をかいくぐり、始動する建設計画。
しかし次々と立ちふさがる障害達。
説明会、脅迫状、そして───。
不可能を可能にするには、
世界を股にかけた男、伝説の建築男、焔ケンゾーを呼ぶしかない!
その報酬は「俺を満足させる嘘をつけ」
困惑しつつも依頼するお荷物課。
左腕にメカアームを取り付け、なんと素手で塔を組み立て始めるケンゾー。
完成も近づき、金箔も貼られ始めた金の沢の塔。
そこに襲いかかる機械人間達。
焔ケンゾーは、人知れず街を守っていたのだ。
塔建設に隠された秘密。
明らかになる県庁の汚点。
焔ケンゾーは、かつて県庁に抹殺された?
じゃあ目の前にいるのは──
何故気付かなかったのか・・・目の前にいる焔ケンゾーは女!
父の夢だった塔を守るため、父の敵だった県庁に復讐するため、
焔ケンゾーは、大いなる矛盾の中で戦っていたのだ!!!