芝居小屋羅針盤・赤と青の陣っ!にご来場ありがとうございました。げきみる2020の大トリとして、欲張って2作品6公演!やっちゃいました。
まずは、秘密結社“取調室”。黄島さんを演じるのはこれが3回目。忘れた頃に登場シーンがある。稽古場では、縫い物に集中してて出忘れたこともありました。本番はもちろん大丈夫でしたよ。里山の家には開戸があって、登場シーンではガラガラっと戸を開けてびっくりさせるというのが、黄島さんの特徴でした。なのに、今回はドラマ工房なので、戸がありません。その代わりと言っては何ですが、赤と青の壁の間どこからでも自由自在に登場しました。
今回は何と言っても、緑川役の間宮くんとお芝居できたのが楽しかった。いやー誘ってよかった!よかった!
もひとつ、元号パレード。政子様と後桜町天皇、伊能忠敬。威圧感たっぷりの政子様。実は超早替えをしている後桜町から伊能さん。そして北海道愛を盛り込んでラストシーンに登場しました。出番は多くはありませんが、強烈なインパクトは残せたかと思います。
今公演では衣装も担当しました。いつも矢澤さんにおんぶに抱っこだったので、矢澤さんの偉大さをあらためて痛感、猛省しました。デザイン画?そんなもの描けません!
型紙起こして布から作る?そんなことできません!ミシン?基本、手縫いです!ありとあらゆる「ありもの」を駆使して創り上げました。
帝と家来の衣装は、チョコレートギャングのスモーキーブラザーズが着ていた白と黒のジャケットを加工。政子様の衣装も、何かに使った着物の肌襦袢を加工。中国の皆さんとモンゴルさんの衣装は、武練隊の麻衣子さんにおまかせしました。楽しんでやっていただけて大変ありがたかったです。そして、麻衣子さんは帝をどんどんゴージャスに加工してくれました。結果、誰よりも豪華な衣装になりました。さすが帝!さすが麻衣子さん!麻衣子さん、ありがとうございました!!
取調室も元号も再演作品ではありましたが、ドラマ工房という環境で、照明の宮向さん、音響の吉村さんのお力が加わって、客演3人の魅力が煌めいて、各回39名限定のお客様に観ていただいて、最高で最幸な作品になりました。2020年。忘れられない1年になったことは確かです。2021年。今年よりも笑顔のあふれる1年になりますように。
(日記当番 寺嶋佳代)