●公演終了日記 加賀見十三(中井保弘)

加賀見十三でもあり、七瀬でもあり、四宮でもある男

この度、劇団羅針盤第25回公演「空ニ浮カブ星ノ名ハ三日月」にご来場いただきまして、まことにありがとうございます。今回加賀見という新キャラを演じさせていただきました、中井です。
羅針盤に入団したのが初演三日月を上演する約1年前。
そして、初演三日月から約7年の年月が経っている……
あの時新人だった僕も、気付けば上から三人目に名前が載るほどのところにいます(笑)
いや~時の流れというのは早いものですなぁ( ´ ▽ ` )

この現代日本で引っかかるやつなんかいるか!

現行犯だ。署までご同行願おうか?

初演の時にはサブちゃんを演じさせていただきましたが、今回は西東くんにバトンタッチ。
人が変わればキャラクターも変わるもので、昔僕が演じていたサブちゃんとはまた違ったキャラクターになっていました。
以前自分が演じてたキャラを他の人がやってると何か変な感じがするものでしたね。
きっと前回のトーチ君の時は平田さんもこんな気持ちで見てたのかしらと、今更ながらに思ってしまいました(笑)
さてさて、今回見に来てくださった方は知っていると思うのですが、衣装が変われば人物も変わる。
という設定があるのですが、僕だけは衣装が変わっても実は同一人物を演じ続けていた、というネタバレがございます。
(例外として、黒服のマフィア手下は別人でしたが)
刑事、マフィア幹部、オカマ、彼氏……
いったいどれだけの顔を持てば気が済むのでしょうかねぇ、この男は(´Д` )
物語中、ネタバレをした時に「なんだって~!」と思っていただけたら幸いです(笑)

新進気鋭のオカマバー、「ギャラン・ドゥ」へようこそ!

コ~ンクリ~詰め~♪

そして演じる役が多いということは、衣装も多い訳で、舞台上からいなくなっても衣装の移動、早着替え、小道具の準備などなど、全く休む暇もなかったこの舞台。
本番中一息つくことが出来たのは物語終盤、透子の過去回想を始めるところになってからでした(ーー;)
いや~本当に休めなかったですね、この舞台。
着替えは常にギリギリ!
もし役者がセリフを飛ばそうものなら本当に間に合わないっていう状態が常っていう、素敵な事態。
一時はオカマの服を着て、その上にシャツとズボン、その上に加賀見のジャケット、さらに麻雀のシーンのちゃんちゃんこなどという、どんだけ重ね着ですか!
って状態もありました。
だってそうしないと着替えが間に合わないのですもの!!(笑)
演技の緊張の他にも着替えの失敗を心配するという、肉体的にも精神的にも大変な舞台でしたね( ´ ▽ ` )
だがしかし、初演からパワーアップした三日月!
楽しんで演じさせていただきました\(^o^)/

七瀬じゃなくて四宮なんだ。本当は。

邪魔をするなら、お前も殺す。

いつもながらに見事な音響様、照明様、舞台を作っていく上で助けていただいたスタッフの皆様、そして、ご来場いただきました全てのお客様。
本当にありがとうございます。
僕達がこうして舞台を続けていけるのは、ひとえに皆様のお陰ですね、本当に。
10周年、まだまだ始まったばかり、本年もよろしくお付き合いくださいませm(_ _)m
(日記当番 中井保弘)

じゃあ何故あの番犬に言わなかった。

俺は、お前達ヤクザを必ず潰す。